大人になるほど私たちは、他人や社会の物差しで、物事の価値判断をするようになる。良くも悪くも、それら全てが人生状況を創る要因にもなると、エイブラハムは言う。
今回のセミナー動画には、自分の行動が正しいかどうかに、一抹の不安を持つ女性が登場する。今のご時勢に、タイムリーに役立ちそうなことが教えてられていたので訳してみた。(2021年)
出典元:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
参考動画:https://youtu.be/_ox1LZUig8I 内容を一部抜粋、分かりやすく伝えるために意訳もしています
人は自分のデータに基づいて何を信じるかを決める
エスター姉妹がユタ州の家で過ごしていたある日のこと、大きな花の贈り物が届いた。それはガラスの花器付きでかなり重く、エスターは運ぶのに苦労する。
「ガラスの花器じゃないでしょ、プラスチック製だわ!」と妹が言う。
「いいえ、ガラスよ!」エスターは妹を納得させるために、プラスチック製のものを持ってきた。そして響きの違いを指ではじいて聞かせた。
妹は妹で「違う、ガラスじゃなくてプラスチックだわ!」と言い張って聞かない。
そこでエスターは家中のプラスチック製品を、テーブルに持ってきて音の響きを妹に聞かせた。「ほらね、ガラスでしょ!ガラス!」聴衆笑
以下、エイブラハム:~
あなた達は、人生経験の中でずっとデータ収集をしていて、最終的には結論を下す。
そして引き寄せの法則が、あなたが何を信じるかによって現実を創り出している。
エスターたちがガラスかプラスチックかで、お互いに意固地になった話をしたのは、人はそうやって自分が正しいと思い込むようになること、そして自分が信じるものだけを信じるようになることを、あなたに教えたかったからだよ。
とはいえ他の人が何を考え、何をするかは自分にとって比較検討の材料となり、コントラストで何を望むかを知る助けになる。
あなたは今日、「これからはもう自分が正しいかどうかなど気にせず、良い気分かどうかだけ気にかけることにする!」と決心できるかい?
これからは経験することを、一つづつ仕分けしよう。
もしネガティブな気持ちになったらそれが消えるまで、気分を和らげるような思考をするよう努めなさい。
そうするとどんな状況でも上手くいくんだよ。
なぜならアライメントは全てのものに優るからだ。
原文:alignment trumps everything.
多くの人は自分が幸せかということより、やっていることが正しいかどうかを気にしている。
どんなことをしたらどんな報酬を得られるといった「見返りベース」でね。そうじゃないんだよ。
あなたは今この瞬間の完全性に焦点を結んだ純粋意識として、そのことを探究したり受け入れるためにここにいる。
質問者:「ある意味でアライメントしている時が唯一、自分は正しいと感じられる気がします」
そう。本当の正しさとは、全く抵抗のないクリアな状態(注:clarity 翻訳本では明晰さ)、つまりアライメントしていることだよ。
そしてアライメントの定義とは、この世界のすべてを包有し、全体像を見通すことができる、より大きな視点を持った存在と同調することだ。
自分の中の矛盾する思考(これが正しいと思う反面、不安も感じるなど)に苛まれる時は辛いけれど、思考に何の疑いもない時は、気分がいいだろう?
子供たちに感染症についてどう伝えるべきか
このセミナーはエボラ出血熱のことが騒がれていた頃の録画かもしれない。エイブラハムが投げかける直球にハッとさせられる。
質問者:「聞きたかったことがあります。学校へ通う子供たちのことなんですが、ウイルスに感染しないための手洗いなどを、どのように言い聞かせるべきか迷っています」
「私自身は周りが言うほど、過敏にならなくていいという方です。その考えを子供たちにも教えたいと思う反面、余計なことは言わず、感染の恐怖を伝える方がいいのかなとも思うのです。・・・。煽るようなことを言う人たちのことは気になるんですが」
注: fear-mongers 不安を煽る人
エイブラハム:
誰に対して何を言うかは関係はない。大事なのは子供たちに話す時に、あなたがどんな気持ちでいるかどうかだ。
もし「煽るような伝え方はしたくないんだけど」と感じつつ彼らに話すなら、それは煽っているのと同じになる。(波動的に)
ヤイヤイ騒いで煽るようなことを言う人たちは、細菌やウイルスに「抵抗」しているけれど、あなたはあなたで、そんな人たちに対して、「抵抗」していることになるので同レベルにいる。
そんな時はアライメントしない理由探しをしているようなものだし、アライメントしていない時は良い判断などできないよ。
それにあなたの子供たちの体に、悪さをするのは細菌だけではないよ。
もっとすごいのがいるだろう?蜘蛛だとか害虫とか、めっちくちゃ気味の悪い虫とか・・・。おっと、これはジョークだけど。聴衆笑
今どんなモメンタム(引き寄せの勢い)が、あなたに起きそうか伝えたかっただけだよ。
「煽るような人と同類になりたくない」と思いながら、そのことに抵抗していたら同じことなんだ。
質問者:「本当は子供たち、というより母親の自分の方が、怖れを感じていたのかもしれません」
どんな状況下でも平穏無事でいる秘訣
あなたは現実の世界に生きている。すべてが顕在化した世界だ。
我々は何もあなた達が、物理の法則と生物学的事象で成り立つ現実にいるわけではないとは言わない。あなたが適応している現実世界は存在しているのだから。
これはちょっとした提案だよ。あらゆる環境や状況に入る前に、まず「本当の自分」と波動的に適応しなさい。
そうすれば、どんな都市や街に行っても大丈夫なんだよ。
ゆく先々の環境が持つコンテンツが、あなたを喜ばせるかそうでないかは、あなた次第だ。
つまりあなたが今、どんな引き寄せポイントにいるか(どんな波動状態か)によって、状況はどっちにも転ぶということだ。
例えば(感染の)その種の恐怖を感じ続けているなら、何をしても気分が良くならないし、どこへ行っても狙われたり、攻撃されるような気がしてならないだろう。
真実を言えば、あなたをつけ回すようなものなど何もない。
自分自身が招き続けているんだよ。
怖れている特定のことをずっと気にしたり、誰かとたくさん話したりすることでね。
繰り返すけど、否定的な感情を覚える時は、あなたの中にいるソース(内なる存在)の考えから離れているということだ。
親の怖れが子に及ぶ?
例をあげよう。自分の子供たちが悪性ウイルスや細菌に感染するかもしれないとか、特定の状況のことを考えて続けていたとする。
あなたがそんな恐れを抱き続けていたら、阻止するどころか、彼らをエボラに感染させる状況まで持っていくことになるだろう。(エイブラハムがあまりにもストレートに断言したため 聴衆啞然・笑)
原文:So let's say you you are thinking about a situation and you are thinking about there being aggressive germs that could be harmful to your children and you're not just stopping there you're taking it all the way to Ebola.
望んでいないような、危険な目に遭わせることになるかもしれないんだ。あなたを怖がらせるような状況へとね。
だから恐れや不安の大きい小さいにかかわらず、ネガティブな気持ちになった時は、立ち止まってこう自分に尋ねて欲しい。
「これは一体どういう意味なんだろう?何かの警告?とにかく今はソースの思考から逸れているみたい。恐れを感じるのは、内なる存在と分離しているからだわ」
これは何も、子供たちのケアを怠れとか、食事の時に不潔でいいと教えろ、と言う意味ではないよ。
あなたが本当の自分にアライメントしていると、どんな状況下にあっても最大限、完璧なガイダンスにアプローチできるんだ。
例えばもし今日の給食で、毒入りのトマトスープが出されても、あなたがソースエネルギーに同調していたら、子供たちはそれを食べずに別のものを選ぶだろう。
もし、母親のあなたが彼らのことで何かに抵抗したり、騒ぎ立て続けていると、彼らに望まぬ状況を引き寄せることになるんだよ。
この簡単な引き寄せの法則の、数学公式が分かるかな?
* 子供たちに自分の中のガイダンスに従うように教えるのか、それとも現実的なルールや法則を教えるか?
* 子供たちに不安や臆病さを植え付けるか、それとも自信と安心感を与えるか?
あなたがアライメントしていたら、子供たちにも同じように教えることになるだろう。
だから自分の状態(アライメントしているか、いないか)を見極めてから、彼らと話すようにしなさい。
子供たちを気分良くなるよう励ましたいなら、気落ちさせるようなことは減らしてあげたいだろう?簡単なことから始めなさい、難しく考えないで。
質問者:「これからはリラックスして、その通りやってみます。」
エイブラハムから愛する人を守りたい人へ最後の言葉
* どんな状況でも彼らの幸福を願っているか?
* 彼らをサポートするような波動の現実を、あなたが創っていることを信じるか?
* 子供たち自身のウェルビーイングは、子供たちが彼らのヴォルテックスに創っていることを信じるか?
* あなた達のソースはヴォルテックス側にいて、アイデアやガイダンスを、そして最も抵抗の少ない道(方法)を提示してくれると信じるか?
最後に
エボラや毒入りトマトスープの話にはびっくりしたけれど、それくらい具体的に言われる方が、ガツンと頭に入ることもある。
子供はもちろん、パートナーや家族全員が、スピリチュアルや引き寄せの法則を理解しているわけでない。
だからこそ愛する人を、世にはびこる害悪から守るためにも、エイブラハムの教えを実践したいと思う。
宇宙の法則の心得がある人が、愛する人の安全とウェルビーイングを願う。
そしてその祈りを自分のヴォルテックスに打ち上げることで、彼らを波動的にサポートできるとはありがたい。
それにはアライメントに努めることが大切のようだ。
ヴォルテックス側には全知全能のソースの存在があり、そこに全幅の信頼を寄せる、またアライメントするだけでいいとエイブラハムは言う。
そうすれば、どこで何をしても平穏無事でいられるのだと。
反対に、怖れを抱きながら心配(抵抗)すると、愛する人を守るどころか、かえって引き寄せるので注意しなければならない。
アライメントしていれば、自然と子供に対しても正しい教え方ができるようだ。
アメリカのフォロワーの中には、自分の子供に『サラとソロモン』を通じて、エイブラハムを教えている人を多く見受けるけれど、そのおかげで小さな子がクラスのいじめ問題を、うまく解決していた話を聞いたことがある。
子供は元来、ソースの思考に近いと言う。
今回の動画では、大人の私たちが子供たちに与える波動的な影響について、かなり痛感させられた。
愛する人のためのセーフティーネットは、アライメントすることで自分のヴォルテックスに設置可能!