人生は長いようで短い。そのせいか私たちは常に、時間不足に追い立てられ、締め切り日にプレッシャーを感じている。
「歳月人を待たず」と言うけれど、限られた時間を大切にしなければいけない、というのは本当なのか。
スピリチュアルの方では、時間の概念はどういう位置付けになるのか。エイブラハムの教えをまとめた。
出典元と著作権:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
一部意訳、抜粋しています
私たちは時間をコントロールできるか
参考動画:
Abraham Hicks Time ~ Do we have the ability to control our experience of Time? - YouTube
質問者:この頃、時が過ぎるのが早く感じます。時間をコントロールする能力は、私たちにあるのでしょうか?
エイブラハム:「時間の知覚」をコントロールする能力は備わっているよ。時間とは、かなり知覚的なものだ。
「行動」の観点から考えた時、つまり1時間で何ができるかなどで捉えると、時間は短いように感じるだろう。
一日24時間でものすごく稼ぐ人もいれば、それほど稼げない人もいるのは不思議だと思わないかい?
多くの人は「時間が足りない」という、強い波動を出しているんだよ。
我々は現金が足りないことについて、「もしあなたがお金を得る手段等についてあまり考えずに過ごしていると、お金は入ってくる」と伝えてきた。
今日いくら稼げるかとか、または所持金を数えたりするよりも、「どう感じるか」に集中すれば、もっとお金が得られるとね。
時間もそれと同じだよ。だから「時間がない」と言うのをやめなさい。
「何をしているか」より、「今どう感じているか」が大切だ。
もし時間について、「波動」の視点で考えることができれば、自分が強いレバレッジ(注:leverege てこのはたらき、力など)を持つと理解し始めるだろう。
時間をコントロールできる能力とは、アライメントのエネルギーによるものだ。
その時々で、自分が一番ワクワクするようなことをしなさい。
そうするとアライメントのエネルギーにつながって、強力なてこの作用が働く。少ない労力で、とてつもないほど大きな事を成せるようになる。
あなた達は「行動すること」でなく、行動を通して「喜び」を楽しむ世界を創り上げるという意図を持って、生まれてきたんだよ。
~動画の内容は以上~
状況に関係なく、自分がしたいことを許す
津留晃一氏「時間」によると、時間は絶対的なものではないばかりか、私たちは時間を産み出すことさえできるらしい。
その時の状況に関わらず、「したいこと」を自分を許すと、「こうしたらこうなる」という因果律に反した結果がもたらされるという。
例えば、大事な約束に遅刻しそうな時、「大丈夫、なんとかなる」という風に気を取り直したら、タクシーがすっと止められて、道も普段よりスムーズに進んで、セーフだったことがある。
物理的には不可能なのにも関わらず、遅れなかったような状況下では、何が起こっているのか。
エイブラハムはそれを「時間が伸びる」と説明していた。
「光陰矢のごとし」は間違い!?
以下、参考動画: (NEW) ABRAHAM HICKS ~ Shortage of time or lack of time ? - YouTube
エイブラハム:
あなた達が日頃、行動にあてている20%の時間を、瞑想やリラックスする時間に置き変えてみて、それがどれだけ恩恵をもたらすか確かめてごらん。
「もう少し時間があれば、もっと色々できるのに・・・」と思っているようだが、そのやり方ではうまくいかない。
宇宙はアライメントしている人に、時間の中に「タイミング(時間調整)」をもたらす。
時間とは知覚的なものにすぎない。
あなた達が思っているような、時計やカレンダーが時を刻むという静的(固定的)なものではないんだよ。
「楽しい事をしている時は、あっという間に時間が過ぎる」とあなた達は言う。(注:time flies・光陰矢のごとしと訳すこともある)
それは間違いだ。楽しんでいる(アライメントしている)時間は、拡張している。(注:time expands)
「世界で起きていることは、まるでスローモーションのようだ」と、誰かが話すのを聞いたことがないか?
本当の自分とつながっていると、時の構成要素が徐々に読み取れて、一瞬一秒ごと、あなたによりたくさんの気づきと知覚を与えるんだ。
そしてそれが実際、時間そのものを引き伸ばすことになる。
タイミング的な要因なので、「スローな動き=スローモーション」というより、「効率の良い動き」と言う方がいいだろう。
だからアライメントしている時は、「光陰矢のごとし」ではなく、「拡張した時間の中で、よりたくさんのディテールを得る機会が与えられる」と言う方が正しい。
~動画の内容は以上~
時間は産み出すことができる
時間はストレッチする(引き伸ばされる)と、エイブラハムが語ったのには驚いた。
けれど覚醒者やゾーンに入った人が、「起きていることが、静止して見える時がある」と語る理由がなんとなく分かった気がする。
我々が感じ取ることの出来る時間とは、地球の自転に由来しています。地球の時間を肉体が感知できるのは地球の重力圏が及ぶ範囲だという事です。
移動する速度によって時間の進み方に違いがあると言ったのは、あの有名なアインシュタイン博士ですが、実は我々の対応するあらゆる出来事において、その時間の進む速度はまちまちなのだそうです。
[ 津留晃一氏のメッセージ集より引用](http://www1.ttcn.ne.jp/turu/22jikanjiku.htm)
津留氏もエイブラハムも、自分が「何を知覚しているか」で、時間を産出できる」と述べた。
「時間はたっぷりある、宇宙が完璧なまでに時間調整してくれる」という風にアライメントすると、行動志向がもたらす結果の遥か上をいくと、エイブラハムは教えていた。
では、私たちが生きる物理的環境に、締め切りや納期・期限がある場合はどう捉えればいいのか。
締め切り前に強いプレッシャーを感じる
参考動画: Abraham Hicks - Deadlines - YouTube
質問:ある製品のマネージャーをしています。毎週月曜日の12時に、製品の進捗状況をツイッターで知らせることになっているのですが、10時にもなるとパニックになる時があります。このような「締め切り」などの強い重圧の元で、私たちはどうすればいいのでしょうか。
エイブラハム:
強調したいのは、すべては知覚だということ。
パニックになるのはアライメントしていないからだ。そんな時はインスピレーション・ベースでなく、モチベーション・ベースになっている。
あなた達の世界の「請求書の支払いをしなければ自分は死んでしまう」deadline(注:締め切り、死線)の言葉の使い方は、全く馬鹿げている。
そうではなく「フォーカス・ポイント」と捉えて、期限、締め切り日に価値を持たせてほしい。
自分を含めチームや、特定のポイントに関わる全ての人たちが、その素晴らしい地点に、一斉に意図・集中するエネルギーが流れこむポイントなのだと。
あるいはヴォルテックス・パワーのオープニングだという風に。
エスターは「ピンチになると自分が輝く」と言うよ。なぜなら期限があることが、エスターを一意専心させるからだ。
許容モードで集中していると、締め切り日を一つ一つ終えるごとに、自分に流れこむエネルギーがより強くなっていく、そんな風に想像してごらん。
反対に「締め切り日がストレスだ」と抵抗し続けると、プレッシャーまみれになって何も産みだせないよ。
繰り返すけれど、すべては知覚だ。
「締め切り」があるのではない。つまり「締め切りという知覚」が存在するだけだ。
そうではなく、ランデブー・ポイント(すべてが出会い、集結する地点)と捉えて、こう言いなさい。
「自分は今までは締め切りに抵抗していました。けれど今は、dead line: 死の線ではなく、フォーカル(一転集中)ポイントとして許容しているので、その日がくるとイキイキします。素晴らしいことが起きるこのランデブー・ポイントが大好きです。」
(そのようなアライメント状態でいると、ソースからインスピレーションがもたらされ、どんどん良いアイデアが産まれる)
最後に
どの動画でもエイブラハムは「時間だけでなく、すべての事象は知覚だ」という。
「時間がない」と嘆くのは、「時間がないと自分は大変な目にあう、死ぬ=dead line」という波動を出しているのと同じことらしい。
具体的な対処法として、津留氏は「大丈夫、時間はいくらでも産み出せる」と、自分に言い聞かせるよう教示している。
それだけで心にゆとりが生まれ、その意識が明日に、ゆとりの時間を創造するらしい。そしてその一つ一つが、時空間にゆらぎを起こすのだと。
簡単には理解しがたいけれど、時間さえ創り出せるとは衝撃だった。自分の現実を創っているのは自分なのだとしたら、時間も創り出せるということか。
時間は有限なようで、目覚めた人には無限に広がっているのかもしれない。
エイブラハムの波動一族のセスは、「物質世界での経験はあなたの内なる心の中心から外へと生じます。それからあなたがその経験を知覚します」と語る。
しかも例えば「この部屋は広い」と感じると、三次元世界で実際に部屋が広がり、そこにある計測器の目盛りさえ歪むらしい!?
「お金も時間も愛もない」という想念があれば、その通りの現実が創られるわけだ。笑
何事も「ない=欠乏感」の視点から考えていないかに、細心の注意を払いたい。