ポジティブ・シンキングとは、「自分の感情に蓋をして、ポジティブを装うことだ」と、誤解している人が多いかもしれない。
確かに「そのふり」をすると一時的に楽になるが、抑え込んだ感情はいずれまた襲ってくる。
どうすればいいのか。
ここに、エイブラハムの教えの重要ポイントがある。
それはつまり、ネガティブな感情にうまく対処しながら、自分の望む方向へ転換させて成果に結びつけるという教えで、エイブラハムの意図的創造の秘訣になる。
例えば「望んでいないことを強く感じる時、あなたは望むものを知る最高の入り口にいる」とエイブラハムはいう。
これが意味するところや、ネガティブからポジティブへ思考転換する目的、メリットはどこにあるかについて、要点をまとめた。
先日の記事「望みに近づくためにエイブラハムが教える1日100回でもやっていいほど大切なこと」 の主な内容は、思考転換を「回路を閉じる、開く」というものだった。
どんな思考が役に立つ、立たないかを見極める、また良い気分になる考え方の、どこがそうさせるのかを見分けなさい。
「これは良い気分になる、なぜなら~○○」
「これは気分が悪くなる、なぜなら~○○」
このことに留意して、少しでもホッとするとか、気分が良くなる思考をしているとそのうち、突然あるいは思いがけない時にソースから呼びかけられる。
一日に100回でも「回路」を開くような思考を選びなさい。
今やるとやらないでは、今後起きることに大きな差がつく。
それを説明する記述が『引き寄せの法則の本質』にある。P114~
引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流 (引き寄せの法則シリーズ)
エイブラハムの「転換のプロセス」とは
ネガティブな感情を抱いた時、なぜ思考転換する必要があるのか。
エイブラハムによると自分の思考は磁石なので、嫌な気持ちになった時などは「引き寄せの法則」によって、ネガティブな勢いのモメンタムが活性化する。
つまり、その「嫌な気持ち」と同じような状況の引き寄せが始まるので、できるだけ早く転換するのが得策というもの。
「転換のプロセス」として本に紹介されている。
=自分の欲しいものを突き止める=望みに近づく
正直言って一日100回思考転換を、とは大変な気もするが、それを習慣にするとメリットが大きいという。
* 自分にとっていいと思えるものだけを引き寄せる状態をキープできる
思考転換で得られる効果
* 自分にとって大切なものが明確になり、思考転換する度に欲しいものに近づいていく
つまり転換を繰り返していると、本当の自分の「内なる存在」との結びつき=同調(アライメント)が強化され、感情のナビゲーションシステムの精度が上がる。
そうすると引き寄せの方向が変わり、望みとのバランスが良くなることで、ヴォルテックスにあるものにますます近づいていく、という流れらしい。
ポジティブな感情になると機嫌が良くなり、明るい気分になれる。(=波動エネルギーが上がる)
エイブラハムのシンプルな教えの「いい気分でいることほど、素晴らしいことはない」には、実はこういった目的がある。
とはいえ頭では分かっていても、なかなかネガティブな気持ちを払拭しきれない時もある。そんな時はどうすればいいのか。
思考転換の目的と効果、方法
手順を説明する前に、教えの核心を確認しておきたい。
ネガティブな感情を覚える時は、自分のナビゲーションシステムが、内部から大切なこの2点を告げている。
* 自分が欲している方向でなく、反対方向を見ている
まず、このことに気づくことが重要。
自分にとって嫌な人、不快な出来事は、私たちが何を望んでいるかを分からせるための触媒となる。
エイブラハムの意図的創造とは、自分の思考を変えることで、経験をコントロールすること。
ネガティヴな感情でさえ、目的地へのジャンプ台にすることが可能。
さて、自分の望む方へ行くためには、この手順で思考を変える。
「自分は何か大切なものを求めているけれど、そっちを見ていない。本当は何を求めているんだろう」
「なぜそれを求めているのか」と、自問する
②自分が欲しているものがはっきりしたら、すでに望みを達成している姿や、欲しいものを手にしている自分を思い浮かべる
すると自分の中からポジティブな感情が湧いてきて、明るくていい気分になれる
これならネガティブな感情が襲ってくる度に、何度やっても苦にならない。
エイブラハムは「必要なのは慣れで、やればやるほど上達していき、いずれ瞬時に転換できるようになる」としている。
前向きないい気分になれたら、転換のプロセスが成功した証拠。
エイブラハム:
自分がどう感じているかに敏感になれば、たった一日で100回から1000回、転換する機会を見い出すようになるかもしれない。
それはその都度、異なった欲求に気づくということでない。
何度も何度も転換を繰り返しているうちに、いくつかの鍵となる欲求があることに気づくだろう。
引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流 (引き寄せの法則シリーズ) より引用
ところで日々を漠然と生きていると、自分の望むものが何なのかさえ、分からなくなる時もある。
「すること」に混乱した時は、まず自分と永遠につながっている「内なる存在」に立ち返ることが大切。
そんな時は「自分は何を欲しているか知りたい」と、言明することから始める。
引き寄せの法則が、求めに対する選択肢などを見つけて、フィードバックするらしい。
そしてネガティブからポジティブへと、思考転換を繰り返しているうちに、自分が本当に望むものの傾向が見えてくる。
こんなシンプルで効果的な教え方をしてくれるのは、エイブラハムしかいない。
しかもあれこれ考えず、ただ実践するだけで望みに近づくことができるという。
あらゆる逆境の中には、それ相応の「利益の種」が宿っている。
だから今経験していることの中に喜びをもたらすものを探して、未来の苗床に幸せの種を蒔くことが、自分を変えながら望む方向へたどり着くための秘訣になるとのこと。
もしすぐに転換するのが難しい場合は「エイブラハムのフォーカスの輪」でじっくり向き合う方法もある。
エイブラハムの意図的創造のステップ5にもなれば、とんでもない出来事や人に遭遇しても、「ありがとう!おかげさま!」と逆に喜ぶらしい。
エイブラハムがよく言う、「欲しくないものを通じて、自分の欲しいものを知る」とはこういう意味になる。
最後に
手軽なのでついつい視聴し続けてしまうけれど、実は動画の教えのエッセンスは、エイブラハムの本に詳しく書いてある。
以前の記事の「100回でも思考転換する」意味を考えていた時、エイブラハムの本を開くと瞬時に答えが目に入った。疑問がわくと、その解答となる教えが本に書いてあることも多い。
それだけでなく、まるで自分の気づきの段階に合わせるかのように、読むたびに以前とは違った新たな知識を得るのはなぜだろう?
たかが一冊の本だとバカにするなかれ。本は紙面から教えを受けとる読者の私たちを、エイブラハムの思考の粒子一つ一つから考慮して書かれたものだからという。
エイブラハム本が、多くの人にとって宝であるとは、そういう面も含めてなのだろう。
ネガティブからポジティブへ、思考転換し続けるとやがて訪れる変化についてはこちら(最新のエイブラハム動画で教えられていることをまとめています)