エイブラハムの「引き寄せの法則」が、多くの人に知られることは素晴らしいことだと思う。
と言いつつ、教えの本質から離れて、自分都合の願望実現化手段のように誤解されるのは残念なところ・・・。
お金儲けが目的の人はお門違い
セミナー動画を拝聴していたある日、エイブラハムに対して「効き目が全然ないですね!」などと直談判するような人がいて驚いた。
そんな時エイブラハムは、「お金儲けしたいだけなら、そっち系のセミナーがいくらでもあるじゃないか!」と言い返していて痛快だった。
もちろん、そんな人たちにも、エイブラハムは無条件の愛でもって接していることにかわりない。
確かに、金銭的な豊かさを創造することも、教えに含まれている。
けれどもそれは、自分がこの現実の意図的創造者であることを理解した上で得られる副産物であり、主たる目的ではない。
エイブラハムの教えの本質は、スピリチュアル・アウェクニングした上で、至福を追求すること。
つまり「気づき」なしに、また教えを熟考したり、正しい理解と日々のアライメント(同調)の実践なしには、何も変わることはないようだ。
ソースにアライメント(同調)していれば、自然と豊かになるような支援が受けられる。それが法則だから。
そのあたりについては、エイブラハムのウェル・ビーイング( ”Well-Being” 大文字で始まる。一般的なwell-being ウェル・ビーイングの意味合いとは違う)の解釈が必要になってくるかと思う。
下記のCDガイドブックの方に、エイブラハムのウェル・ビーイングの概念がわかりやすく説明されている。
下記の本では、 ”Well-being” が「無上の幸福」と訳されているが、「抵抗」とウェル・ビーイングとの関連性についてよく学べる。
願望と現実との狭間でくじけそうな時
さて、エイブラハムの教えを実践する中で、一筋縄にいかないのが、望んだこととのギャップの中で、現実に向き合わなければいけない時かもしれない。
これまでのネガティヴ思考が創った今の状況を、新しい思考で創り変えるまで、人それぞれ一定の時間を要するという。
実際多くの人が、結果を早く求めすぎるばかり「引き寄せなんてムリ・・・」と離脱していくようだ。
エイブラハムによると、「望んだことは必ず聞き届けられる」と信頼し、波動が一致するまでアライメントに努めることが肝心らしい。
それには「なぜそれを望むのか」と考えたりするなど、自分の中で実現するのを期待し、辛抱強く待つことが必要だとエイブラハムはいう。
とはいえ、泣いても笑っても、支払いの締め日は毎月やってくる。家族を養ったり、生きていくためには、当面の現実を無視するわけにもいかない。
対処法としてエイブラハムは、「現実問題に関わらざるをえない時間は必要最小限にして、あとはひたすら気分が良くなる思考にフォーカスしなさい」と教えている。
気持ちを立て直すためには、自分にどう言い聞かせればいいのだろう。
そんな時は、泣きたい気持ちになっても構わないらしい。
転換のプロセスを行うことで、それを自分の願望を強化するために役立てることができるからだ。
ただし、できるだけ早くリターンすることが大事。
また、思考転換さえできない状態の時は、思考を止めたり、居眠りすることが推奨されている。
エイブラハムのランページ(一種のアファーメーションのようなもの)の中から、お金や豊かさを得るための心の持ち方を教えを見つけた。
こちら側に寄り添った、具体的な表現が多いので訳すことにした。
ただし、エイブラハムのランページはネガティブ思考の最中でなく、明るい気分の時(波動が高い時)になってから唱えないと効果がないらしいので、念のため。
お金や豊かさを流れ込ませるエイブラハムのアファーメーション(宣誓)・ランページ
出典元:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
豊かさの流れが近づいているのを感じる
これまで起こりもしなかったことが、自分に表れ始めているからだ
お金に関する波動が途切れなく、どんどん改善されているのがわかる
これから色々な証拠があらわれて
豊かさへの手掛かりを見つけ出すことになりそうで楽しみだ
どんなものでも自分が望んだことの99%は、
物理的な証拠となってあらわれる前に、すでに完了しているということを受け入よう
仮にその流れが、ずいぶん長い間、手に入らないとしても構わない
ここで一息つくことを少しは学んだから、辛抱強く待つことができる
せっかちだったけれど、今は意欲的になったのを感じる
自分のエネルギーがシフトしたり、
宇宙が示してくれる方法を意識して見つけるのはワクワクする
こうやって自分に言い聞かせている時でさえ、望んだお金の流れが、
手際よく準備されつつあるのを感じる
望んだことが、一度に全部やってくるようには求めてはいないけれど、
当面の問題に対しては、最も抵抗の少ない方法で切り抜けたい
これから驚くようなことや冒険が起こると思うとワクワクする
自分の中にあるガイダンスシステムと
「引き寄せの法則」を理解したことに、とても感謝している
豊かさが流れ込むことをすでに実証している人たちにも感謝している
以前は困窮していたのに、今はお金が流れ込むようになった実践者たちの話を聞くのは楽しみだ
例えばとくにこの部分、
「それがいつも自分の元にあったなんて信じられなかったよ!これまで一体何してたんだろう!」
こんな風に、ある瞬間の一つの出来事の裏側には、全く違う側面があるとは興味深い
自分も彼らのようにブレイクスルーする日が楽しみだ
けれどもしばらくの間は、気分がどんどん良くなっていることに幸せを感じるだけにする
自分の人生の局面は、すでに色々な方法で改善されつつあるからだ
お金の流れが、自分の中に流れ込むのを経験したくてたまらない
自分にはその価値がある
これまでは少し、波動的にずれていたことが分かったけれど、それでも大丈夫なようだ
今こんな風に、自分に言い聞かせている間でさえ
自分の波動がソースとアライメントする方へ導かれているのを感じる
自分のやるべきワークは「感情の旅」emotional journey だと心得ている
やるべきことは以前の思考が招いた結果と戦うことでもないし
お金が流れこむヴォルテックスが何なのかと、特定することでもない
一つだけと言わず、たくさんのヴォルテックスが開かれることを望む
莫大なお金が自分の中に、流れ込み始める中心点になりたい
もう自分の想像力を活性化させた
このお金の流れで何をするかについて、アイデアが尽きることはない
「お金を使うゲームで遊ぶ」という発想は大好きだし、すごく面白い
ポケットにお金が入っているのも、それを宇宙に見てもらうのも大好きだ
何か買うことは経済の活性化につながるし、自分もその恩恵をうける
何よりお金を使うという「自由を楽しむ」感覚が大好きだ
たとえ今の金銭状況に何の変化もないとしても、
なんともう、お金が入った自由を楽しんでいる自分を感じる
感情の旅を突破したので、自分の波動がクリーニングできたと感じる
望んだ99.99%のうち、おそらく70%くらいまで近づいている
このゲームを心からやってみたいと思う
これだけ気分を上げたり、生きる希望を与えてくれるゲームをしたくない人がどこにいる?
こんなゲームなら、一日中、毎日だってできる
あれが手に入れば素敵だろうな、それがあれば楽しいだろうな
今にも流れこもうとしている豊かさに、感謝することほど素晴らしいことはない
色々な方法と手段で、流れ込もうとしている豊かさは常にあるのだ
健康、スタミナ、友人だけでなく、他に数え切れないほどの豊かさを得ようとしている
そして宇宙は、自分に現金という豊かさを運ぶ手筈をすでに整えている
豊かでいることは、自分が望んだことと一致していることを証明するものだ
自分にできないことなど何もない
何よりも宇宙に対しては、自分という存在の承認要求をする
お金がすべてというわけでもないけれど、それでもやっぱり大事だ
もうすぐお金が流れ込もうとしているのを感じる
まだそうなり始めたばかりだったとしても感謝する
自分のやっているこのワークを誇らしく思う
これまでのところ、かなりうまくやっているし、宇宙がちゃんと見てくれているのがわかる
必要な時はいつでもこのランページ(宣誓)を実践できるし、これまで以上に修練してみるつもりだ
「今すぐ」でなくてもいいし、そんなの大したことでない
それがやってくるのこないのかなんて、疑問に思ったりすることさえしない
なぜならそれはやってくるのだから
やってくるとわかっているから
それは時間の問題?
いやそうではなくて、自分の望んだことととのアライメントの問題だ
この時空の現実が、自分が打ち上げた願望ロケットを
見分ける能力を与えてくれているから大丈夫
望んだことすべては、こちらに寄り添うようにすでに脈打っているのだ
そしてソースと内なる存在はそれと一体になって、こう自分を呼び寄せている
「こっちに来なさい」「こっちだよ」「ほら、こっち、こっちへ来てごらん」
自分が今、考えている思考によって、そこへ近づいていっていると確信する
波動的には自分はもう、そこへいるのだ
そしてお金を自分の中に転がり込ませてみよう
(聴衆・拍手喝采)
願望を追体験する「波動のフォームが先」
つい先日、米人気司会者、オプラ・ウィンフリーのインタビュー動画で、「高額宝くじ当選者で、後々身を滅ぼす人が多い原因は、彼らが大金を手にする人生など全く予期していなかったからだ」と、スピリチュアル・ティーチャーのマイケル・ベックウィズ氏が話していた。
ベックウィズ氏によると望んだ現実を得るには、まずその状況を波動としてじっくり育て、波動フォームに徐々にあてはめることによってのみ、完全に自分のものになるらしい。
つまり望んだことは期待するなどして、前もって受け取り準備をしていないと、降って湧いたような幸運は早かれ遅かれ、水の泡となって消えるということ。
エイブラハムも常に波動のフォームが先で、そうなった自分が感じるフィーリングを想像して良い気分になるなど、感情を先取りしていなさいと教えている。
上記の内容なら下記のパート。
「たとえ今の金銭状況が何も変わってないとしても、もうそんな自由を楽しむ感覚でいる」
それが「デジャブ」とも呼ばれるものと別記事にも記しているけれど、願望実現化の順番としては常に波動フォームが先で、その後現実空間で追体験する、という流れらしい。
エイブラハム:「すべてはうまくいっている」
この言葉とともにアライメントの実践と、そして必ず叶えられると信じることで、こちらの時間感覚と行きたい場所との間に横たわるトンネルを切り抜けたい。
ちなみに、エイブラハムが作ってくれたアファーメーション(宣誓文)は、本にもたくさん紹介されている。(例:下記のp164「新しいストーリー」)
エイブラハムのランページはこちらの記事にも掲載しています