医学がこれだけ発達しても、病気になる人の数は一向に減る気配がない。身体のどこかが悪くなってから病院に行く人、悪くなっても行かない人、または悪くなる前に行く人など、病気に対するアクションは人それぞれ…。
もし気になる症状がある場合、スピリチュアルの力で治すことはできるのか。人生を生きる上で、一番重要な健康問題についてのエイブラハムの教えをまとめた。
アンジェリーナ・ジョリーは手術をするべきだった?
乳がん予防のため、乳房切除手術を受けたことをアンジェリーナ・ジョリーが公表したのは2013年のこと。これに異を唱えていたのが、エピジェネティクス研究の第一人者、ブルース・リプトン博士。
信念や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変えるというリプトン博士は、遺伝子検査の確率がどうであれ、本来アンジェリーナ・ジョリーは切除手術を受ける必要はなかったと言及。
世界中の女性に影響力を持つ大女優の思い切った行動に懸念を示しつつ、一方で間違いでもなかったとも述べた。彼女が「癌になるリスク」を恐れ、関心を持ち続けていたなら早晩、そのようになっていたからという意味らしい。
また動画のリプトン博士によるとアニータ・ムアジャーニさんという女性は、末期癌の昏睡状態で臨死体験を経て奇跡的に生還し、4日後には癌細胞が消滅していたとのこと。この人の名はよく聞くし、日本語訳本もある。 [asin:B01KZS6W44:detail]
博士はアニータさんを例に、「自分こそが遺伝子や細胞を操ることができる達人だと知れば、何びとも癌の犠牲者になることはない」と、新しい細胞生物学エピジェネティクスの認知を広く求めている。
ブルース・リプトン博士 思考のパワー---意識の力が細胞を変え、宇宙を変える
参考動画: Angelina Jolie - The Biology of Belief - YouTubeより一部引用・抜粋
37兆の全細胞に源ソースの知性が宿る
先日観たNHKの人体の神秘系のTV番組では、身体の細胞一つ一つに設計図があることが分かってきたと紹介されていた。
エイブラハムは私たちの身体37兆の全細胞に、源ソースの知性が宿っているという。その全細胞に指令を出すのは自分なので、どんな風にも作り変えが可能らしい。
極端な話、失った手足さえ再生可能というのだ。それが現実的に起こらないのは「もしそんなことが起これば、あなたたちは気持ち悪がるだろう?」
「どんな病気も例外なく、波動の乱れと抵抗によって引き起こされる」とエイブラハムは教えている。
「多くの人は思考にどれだけ大きな力があるかを分かっていない。日常的に不満や心配のタネを見つけていると体調が悪くなることに気づいていない」
先程のアニータさんの例で言えば、彼女の身近に癌で亡くなった人が数人いた影響などもあり、「恐れ」という信念のプログラミングが最悪の状態を創ったことを、臨死体験で教えられたらしい。
ポジティブな方へ思考を向けていれば、そもそも病気になることなどないのだとエイブラハムはいう。
健康を維持するには
健康に関してはエイブラハムの『お金と引き寄せの法則』にこのような記載がある。
お金と引き寄せの法則 富と健康、仕事を引き寄せ成功する究極の方法 (引き寄せの法則シリーズ) より引用。
今ほど医学が進歩したことはないのに、今ほど病気が多かったこともない。色々な治療法が発見されても、次々と新しい病気が現れるのは何故か。
その理由は人が「望むことが満たされていない」ことに関心を向けるからだ。
そもそも身体の全細胞にはソースの知性が宿っているので、不調があってもどうすれば回復できるか知り尽くしている。「抵抗」さえしなければ自然治癒力を発揮する。
だから不具合に関心を向けることと同じくらいの熱心さで、「健康でいたい」という思考に集中すれば、回復が早まるばかりでなく、バランスのとれた体調も簡単に手に入る。
仮に感染力の強いウイルスを持つ人が、飛行機の隣席でひどい咳をしたとしても、アライメントしていれば全細胞の免疫システムが直ちに作動し防御すると動画で語っていた。
「健康で病気知らずの身体を維持し続ける秘訣は、思考と感情を意図的に方向づけること、明るくていい気分でいたいと望むこと」
ネガティブ思考の早期発見
エイブラハムは、病院で定期検診を受けて悪いところがないか、または悪くなりかけているところはないか探すことを勧めていない。
その理由としては検診で問題をしつこく探し続けていると、いずれはどこかが悪くなる。繰り返された思考が引き寄せの法則によって創造することになるからだ。
いずれにしても「何かに抵抗しないこと」が最も大事で、ネガティブ思考の早期発見を心掛けなさいと教える。
検診や診察を受けた方が安心というのなら受ければよいだけの話で、保険などについても同じことが言えるらしい。エイブラハムに、保険の是非について尋ねる人の動画を見たことがある。
教えに従って生きれば病気や災難も引き寄せないし、おかげで長年保険なしで病気とは無縁、と言い切るフォロワーのコメントが目を引いた。守るべき家族のためなどの理由で、加入している方が安心なのであれば、そうする方がいいということだった。
医者にかかるタイミングは
本来は病気になってからジタバタするより、思考を見張るなどして未然に防ぐことの方がよっぽど簡単だ。そうは言ってもなる時はなる・・・。
気になる症状があれば医者にかかるのが一般的かもしれない。その反面、様々な理由で「医療の力には絶対に頼りたくない」と頑なな人もいる。
病院に行って治療を受けるのは、スピリチュアル的にみてどうなのか。
実はエイブラハムは、そのことについての価値や是非について論じることもなければどちらを勧めるわけでもなく、このように教えている。
「医学や医者の存在価値はプラスでもマイナスでもない。どこまでプラスの価値を得られるかはあなた自身の波動によって決まる」
また病院に行くタイミングについては・・・
「明るくて良い気分でいれば波動が整い、そのあとインスピレーションが湧いた行動をとることになる。そんな状態でなら医者に行くことには価値がある。不安を持っているなら価値はない」
特定の症状が改善されることを期待する、つまり「問題ではなく、解決策に目を向ける」というポジティブな気持ちから行動するのなら、治療を受ける価値があるらしい。
この意味でもエイブラハムは時に、相談者に現代医学の恩恵を受けるよう促すこともある。
近視をスピリチュアルで治せるか?
- YouTube より一部引用・抜粋
出典元:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
この動画では「スピリチュアルの力で、近視がなんとかならないか」と尋ねた水中カメラマンに、「できないわけではないが、何でも自分の力でやろうとしないで現代医学の恩恵を受けてもいいのだよ」とエイブラハムが教示。
症状にイライラしたり、外科手術(レーシック?)も知っているけれど物理的な手段には頼りたくないという気持ちは「抵抗」の波動を生じさせるだけだと。
ソースがもたらすアイデアは医療手段を含むこともある?
「視力が良くなって欲しい」という純粋な願望を持ち、受け取りモード、つまりアライメントしているとそのうち答えが見つかる。そのアイデアの中にはあらゆる選択肢が含まれるという。私たちは物理的リソースをいくらでも利用できる物質世界の存在なのだ。
ちなみに近視のケースで言うと「見えない」ことで不快に感じることを避け、その代わりに「見えたらどんなに快適だろう」とフォーカスするといいらしい。これは他の症状にも当てはまると思う。
また内なる存在と瞑想で同調していると(アライメント)、身体の悩みにおいても解決策が得られやすいと、エイブラハムは瞑想をことのほか推奨している。
最後に・ワクチンのこと
ワクチン全般については、本の方に少し記載があった。
ポリオなど、ワクチンがなぜ特定の病気を撲滅する効き目があるのですか?
「病気はあなたがたの願望を増幅する」
「ワクチンはあなたがたの信念を増幅する」
「だから創造というデリケートなバランスが達成される」
「あなたがたが望み、実現を信じたからだ」
エイブラハムは「現代医学を否定してはいけない、それは私たちや社会の思考と願望と信念から生まれたものだ」と教えている。
以前の記事でパラダイムシフトについて書いた。大惨事が起こると、人々の願望ロケットが束になってソースに打ち上げられ、その強さと同規模の改善策がもたらされるというもの。ワクチンもこれに当てはまるような気がする。
新型コロナウイルスのワクチンが驚異的な速さで開発承認され、今世界中で接種が進む中、ワクチンに関しては懐疑的な人もいる。実際のところどうなのか。
筆者がフォローしている人の情報では、今回のワクチンがパンデミックの収束への希望の灯となりそうなことを、エイブラハムが語っていたらしい。
そしてワクチンの接種について大切なのは「抵抗しないこと」。
身体に一種の毒を入れたくないと思っているなら、接種しなければいい。接種する方が安心だと思うなら接種したらいいということのようだ。
繰り返しになるけれどエイブラハムの立場からは、ワクチン接種や現代医学の是非を論じることはないし、どちらも特に勧めてはいない。
それ自体プラスでもマイナスでもなく、どこまで価値を得られるかは自分の考え次第だということになる。
病気にならないかと恐れる人、スピリチュアルを重んじるあまり現代医学に否定的な人のどちらも、「抵抗」の波動を出しているという教えには考えさせられるものがあった。
さて最近、癌治療に革命をもたらす治療法が承認されたというニュースを新聞で目にした。喜ばしいことである反面、医療の最先端での現実とエイブラハムの教え(思考の最先端)には、天と地ほどの大きな隔たりがあるようにも感じる。
アンジェリーナ・ジョリーや病に苦しむ人が、もしスピリチュアルやリプトン博士を知っていたら・・・と思わずにいられないけれど、これもまたコントラストの多様性ということなのかもしれない。
ソースが与えてくれたこの時空の現実には、こんなにも選択の自由に満ち溢れている。
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