『引き寄せの法則』エイブラハムの教えの実践者なら「節目ごとの意図確認」については、すでにご存知かと思う。
セミナー動画を視聴続けてきて、そこにエイブラハムの偉大な教えがあることを知った。
『エイブラハム・リスナー上級者対象』というタイトルの動画をもとに、「セグメント・インテンディング」=一日に区切りをつけるエクササイズの意義をまとめてみた。
出典元:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
私たちは、思考への刺激が多すぎる中で暮らしている。特に考えもなく過ごしていると、古い習慣や他人の思考に振り回されて、迷走する。
エイブラハムの教えの実践者としては、ネガティブな感情に陥る度にいちいち思考転換するより、予防線を張っておきたいところ。
またステップ3からステップ4に進むためにも、エイブラハムは一日に区切りをつける「 セグメント・インテンディング」(節目ごとの意図的確認)を勧めている。
エイブラハム:「もっと毎日、自分が望むことを決めていきなさい。思考を巡らすことで、創造のプロセスが発動すると期待しなさい。一つ一つ受け取る中で、自分の創造の力を認識しはじめるだろう」
https://mementmori.soboku.jp/entry/2021/02/12/095402mementmori.soboku.jp
セグメント・インテンディング Segment intending とは
segment は「区切り、区分、部分」などの意味。intending は intend の現在分詞で「意図すること」。
『引き寄せの法則』本で、吉田利子さんが「節目ごとの意図確認」と翻訳。ちなみに他の本では、「場面ごとの」という風に訳されている。
* 今から経験したいことに意識的に思考を向ける
* 場面が切り替わる度に自分が望むことを認識することは、やがて人生経験を意図的に創造する大きな力になるという教え
具体例(動画より)
セグメント・インテンディングとは、一日の中でこれまでとは少しでも違うシチュエーションに切り替わる度に、自分の意図を認識すること。
例えば 「映画を選ぶ」と「映画を観る」とでは意図すべきことが違う。「誰かが部屋に入ってきた」と「自分が部屋に入った」も、一見似たようなシーンでも異なる意図がある。
新しい場面が始まったら、そのシーンごとに自分が何を好み、望むのかを考える。これは「明るい気持ちでいる」「人生を愛する」などの、椅子に座ってするような全般的な意図とは志向が違う。
トレイシーの例「した時としなかった時の差は?」
トレイシーは(エスターの娘さん)大学時代、アルバイトでウエイトレスをしていた。職場へ向かう15分間ほどの車の中で、セグメント・インテンディングをしてから仕事にかかっていた。
「今夜は気のいい客たちに美味しい料理と素敵な場を提供して、客も自分も同僚も素晴らしい時を過ごしたい」
トレイシーがそんな風に意図確認をした時と、しなかった時の差は歴然だった。意図するのを忘れた日は、嫌な客たちが彼女の担当テーブルに座るなど、あまり良い日にならなかった。
そんな時トレイシーは、「エイブラハムが言ってるように、起きていることに反応している。これでは自分が意図的に現実を創っていない!」と気付いた。
セグメント・インテンディングをしていれば、「こんな人たちと交流したい」などの望みを、宇宙はいつも叶えてくれる。
セグメント・インテンディング「なぜ区切る必要があるのか」
場面を区切ってエクササイズするには訳がある。
理由1「時間を特定した意図が持つパワーは強力」
エイブラハムによると、セグメント・インテンディングは、引き寄せの作用点をどこへ向かわせたいのか確かめたり、「今この瞬間」が持つ大きなパワーに気付くための最良の方法。
私たちの創造力はすべて「今この瞬間」にある。けれども創造力はこの瞬間だけでなく、未来に向かっても放出される。
瞬間瞬間、区切りをつけて意図を特定するパワーは強力。すべては引き寄せで、意図する者に協力的な宇宙の存在がある。
自分の望みを場面ごとに特定して、思考を先行させるようにしていれば、自分の現実を創る創造主になれる。
セグメント・インテンディングをしないと、経験することにただ、リアクションするだけの人になってしまう。他人の影響を受け、望まないものをうっかり創り出すことも。
理由2「一口サイズなら食べやすい」
例えば食事をするとき、料理が大きな塊で出されたらどうだろう。食べられないわけではないが、一口サイズにしてあると食べやすい。
同じように時間を細分化して、一つ一つこなしていく方がコントロールがしやすい。
補足:会社の朝礼などで行う「売上目標○○円!」などの宣言は、セグメント・インテンディングにならない。ネガティブ思考が入り混じった口先だけの言葉は、宇宙に聞き届けられないため。
エイブラハムの教え「反応せず、一歩先を行きなさい」
セグメント・インテンディング の大前提には、実は Getting out ahead of it というエイブラハムの偉大な教えがあることを、動画から学んだ。
創造のプロセスを知る上で、非常に重要な教えになるのが下記。
Getting out ahead of it 「一歩先を行くこと」とは?
(個人的に「一歩先をいくこと」と理解している)
この世には様々な意図を持つ人々がいて、あまり好ましくないものにも出会う。
一般の人にとっての人生とは、「起こる状況にリアクションすること」なので、苦労が絶えない。それは意図的に人生を創造することに反する。
意図することで未来への道を敷かないでいると、惰性のまま生きることになる。引き寄せの法則でもたらされた経験に混乱したり、他人の意図に翻弄される。
すでに起きた状況をコントロールすることは不可能なので、一歩先をいく必要がある。これが Getting out ahead of it というエイブラハムの教え。
エイブラハムの願いは私たちに状況や条件にリアクションしたり、振り回されないように、一歩先を行ってもらうこと。
波動のクリエイターとなるために
Getting out ahead of it! 「一歩先をいく」、状況に「先手を打つ」とは、かなりスケールの大きい教義にも思える。
一体何から手をつけるべきなのか。エスターも最初はなかなか理解できず、エイブラハムを質問攻めにしたらしい。
エイブラハム:「人生にリアクションせずに、自分が人生をプランニングすることだよ」
とはいっても先の長い人生、すべてに先行することなど不可能だ。また人は直近にならない限り、「何をどうしたいか」などわからない。
そこのところを嚙み砕いたのが、セグメント・インテンディング。
長いスパンでは上手く出来なくても、細かく区切りながらチャレンジするのはそれほど難しくないはず、とエイブラハムは教えている。
大事を成すには小事から。
最初は以前の波動が残っているなどで、なかなかうまくいかないこともあるかもしれないけれど、何事も修練あるのみ。
創造のプロセスは、創造主の意図で発動する。ある意図に焦点を定めて、物事を創り出している。
どんな時も自分にとって一番重要な事が何かを意識していると、自然と創造のプロセスが、自分の思うようになっていく。「波動のクリエイターになる」とはそういう意味。
現在にいる自分が未来に思考を向ければ、そこへ達したときには、すでに道が敷かれている。今日経験することは、以前の自分の思考の結果。
エイブラハム:
「一日を通じて「節目ごとの意図的確認」をしていると、自分の意図が確立していく力強さと勢いを感じ、自分は輝かしい存在で怖いものは何もないと感じるだろう。
そして自分が二度、三度と自分の人生経験をコントロールしていることを感じれば、自分はなんにでもなれるし、なんでもできるし、なんでも手に入ると思えるだろう。」エイブラハムとの対話より
エイブラハムのフォロワー、必見!
セグメントインテンディングは、人生経験を絶対確実に意図的にコントロールしたい人のための「宇宙の法則」を応用する、実践的プロセス。
エイブラハム「今日からでもすぐに始めて、可能なら残りの人生全てに実践して欲しい」
今の自分について考えていても、未来の自分について考えていても役に立つ。どちらも創造していることに変わりないからだ。目的意識を持って行うところに大きな価値がある。
動画でエイブラハムは、フォロワーにこんな風に語っている。
「皆さんには、これまで実践してきたことを評価して欲しい。今の時点で何が実現した、してないかについてあまりこだわりすぎることなく、我々と今いる場所の完璧さを受け入れてくれるなら、そしてやんわりとセグメント・インテンディングを続けてくれるなら、これまでにないくらい、宇宙が協力的なことを発見するようになる」
「全てのことがうまくいくようになり、自分が創造をコントロールできるようになると、人生が格別に面白くなるんだよ」
「セグメント・インテンディングは宇宙に、本当のあなたと同調する機会を与えている」
動画の感想
セグメント・インテンディングの「区切り」を、「一口サイズ」に言い換えたエイブラハムのセンスには感動した。叡智の存在のボキャブラリーの豊かさと、絶妙な言い回しには毎回唸っている。
エイブラハムが「やんわりと実践して欲しい」と言っていたのが印象的だった。
「駐車場の空きがありますように」と意図したのに、空いてない時もある。そんな時はハハハ、と笑いとばすくらいの方がいいかもしれない。
何でも白黒つけたがる人がいるけれど、エイブラハムの教えの基本は、Go general! 「ざっくりといこう」。気楽に、つまり深刻に考えすぎないこと。
そのあたりに柔軟で、ある意味無頓着になれる人が、全てのことがうまくいっていることに、ある日気づくようになるのだと思う。
波動のクリエイターとなるために、さっさと次へ進んでいきたい。
参考書籍