エイブラハムのワークショップでの教えを聞くにつれ、その魅力にとりつかれてしまった。エイブラハムの叡智の素晴らしさと言ったら、語り尽くせない!
ワークショップでの質問者と、その内容は人それぞれでエイブラハムは毎回、あらゆる側面から『引き寄せの法則」のエッセンスを指南してくれている。
今回はPasssive incomeというインパクトのあるワード入りの動画について、先日開設したばかりのツイッター・コメントを混じえて書こうと思う。
「行動しないで無限の富を流れ込ませる秘訣」
"The secret for passive income without action" 「行動せずに収入を得る秘訣」
出典元と著作権:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズ
Abraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
スピリチュアルでの Passive income「受動的な収入とは」
Passive income を直訳すると「受動的な収入」になる。けれども引き寄せの法則に限らず、他のスピリチュアルでの意味合いにおいて、もっと別の言い方がふさわしい気がする。
例えば株や不動産や収入などの、本来の意味での不労所得に限定されてしまうとしっくりこない。
スピリチュアルで使われるその表現にぴったりな日本語訳を考えていると、ふとマーフィー博士の『眠りながら巨富を得る』の存在を思い出した。
久々にこの『眠りながら巨富を得る』の本の目次を開くと、自分がイメージしていた”passive income”にぴったりくる表現のオンパレードだった。
Passive income 「受動的な収入」の意訳として・・・。
例えばタイトルの「眠りながら富を得る」も当てはまるし、「無限の富」、「自動的な富」、「心の中にある自動金銭製造機」、「無限増殖の法則」など...。
簡単に言えば、24時間ほっておいても勝手に入ってくる収入のこと。
何もせずにどうやって収入を得ることができるのか?
「働かずして自動的に収入を得るには?この世にお金のなる木はないのだし、汗水流して働かずにどうやってお金を稼げるのか」引き寄せの法則初心者にありがちな直球の疑問に、エイブラハムも少したじろぐ?笑 Abraham Hicks ~ The SECRET for Passive Income without Action https://t.co/yrL97iIWed
— mementmori (@mementomoriab) 2020年7月15日
この「豊かさを得る方法」についての動画の質問者は、エイブラハムの引き寄せの法則のビギナーらしい。この世で最も切実で、かつ最も人に話しにくいお金にまつわる疑問を、躊躇なく投げかける。
「あなたの教えを理解した限り、思考は波動となり実体に結びつくということですね。でも実際はお金のなる木などないのだし、途切れなく収入を得るためには、あくせく働いたり、取引したり、誰かのお金を盗むとか(笑!)以外に得られないじゃないですか。何もしないでお金を得るとは一体どういうことなんですか?」
「働かざる者食うべからず」などと言う言葉があるように、社会通念上では労せずには何も得られない。現実的にはお金を稼ぐために身体を張ったりするなど、何らかのアクションが必要だ。そこには一定の苦労がつきまとうことが多いもの。
一方、エイブラハムの引き寄せの法則の世界では、Effort is only required when there is resistanceで、「何かを得るために行動することは無意味」という解釈であり、それは物質世界の認識とは真逆になっている。
何かに「抵抗すること」は、エイブラハムの引き寄せの法則ではご法度なのだ。
その理由は、努力することは何らかの否定的な感情を呼び、「抵抗」を生むから。
このことは他の動画でも繰り返し教えられていて、エイブラハムは「努力などするな!」と戒めているほど。
「努力することはヴォルテックスの外側にある」
「努力することは大切なもの押しのけるだけ」という風に、何か事を為すために必死になることを諌めている。
エイブラハム「物質世界というプラットフォームでお金を稼ぐのに必死に努力したとしてもたかがしれている。そもそも貨幣制度や経済とは一体何なのか。昔はお金ではなく物々交換だった。それがどこから来ているか考えたことがあるか?物の本質的な価値とは行動によって作り出されるものでない。」
— mementmori (@mementomoriab) 2020年7月15日
そのため動画でエイブラハムは、質問者に「収入を得るためには、行動を通して」という間違った認識を正すよう説く。行動ではなく、思考が結果をもたらすというのがLOA(引き寄せの法則)の常識になる。
とはいっても現実社会に身をおいている限り、この質問者と同じようにエイブラハムの教えは、簡単には受け入れがたい。
これは一体どういうことなのか。
エイブラハム:「あなた方に聞きたい。そもそも経済とは何なのか?貨幣そのものに価値などあるのか?」
エイブラハムが言うように物々交換や金本位制度の時代では、貨幣がモノやゴールドだったことからすると、永遠に継承され続ける交換手段はないのかもしれない。
エイブラハム「あなた方に精神的、経済的な豊かさを与える源泉が、どこにあるのかを考えてみなさい」
そもそも私達が生きる上で根本的に望むものとは、お金や仮想通貨などの媒体そのものではなく、自分をより幸せにしてくれる精神状態や感情、そしてその自由度だと思う。
だからエイブラハムは何かを望む時には「私はお金が欲しい」よりも、「私は自由が欲しい」「金銭的な幸せを感じたい」と言うべきだと言っている。
「新しい車が欲しい、必要だ」と言う代わりに、「新しい車を運転する時の幸せを感じたい」と言いなさいと。
つまり実際に手に入っていなくても、新車を運転するとの幸せは感じることはできる。そしてその気分を感じていれば、車も望みものもマッチしたものが、全て自然にやってくると言う。もちろん、明るい気分でいるなどアライメントしていることが前提だ。
マーフィー博士の教えでは
さて先述のマーフィー博士の『眠りながら巨富を得る』の中に、エイブラハムの「あなた方に精神的、経済的な豊かさを与える源泉が、どこにあるのかを考えてみなさい」との問いの答えとなり得る部分があった。
源泉が何かについては、このパート…。
マーフィー博士:
唯一なる、根源なる生命の原理があり、ここから万物が流れ出てきていることを私は知っています。
*この「根源なる生命の原理」=引き寄せの法則のヴォルテックス、ソース、内なる神、純粋意識で、つまり自分の内側から引き出すことができるとされるもの。
マーフィー博士のアファーメーション:
これが大宇宙という中にある万物を創造したのです。私は神的精神の焦点であります。
私の心は開き、受け入れる準備ができています。
私は調和と美と導きと富と、かの無限なるものの豊かさが滞りなく流れてくる水路であります。
私は健康と富と成功が内より開放され、外に現れてくることを知っています。
私は今や自己の内と外の無限なる富と調和しております。
そしてこの考えは私の潜在意識の中に沈んでいって、実生活のスクリーンの上に上映されることを知っています。
これをエイブラハムの引き寄せの法則に照らし合わせると
願う→ソースに任せる→良い気分で過ごし、許容する→願望が実現化する
究極的にはマーフィー博士もエイブラハムも、使用する言語や表現方法が違うだけで、どちらも同じことを伝えているのだと、今回改めて感じ入った。
特筆すべき点は他にもあった。
マーフィー博士の『眠りながら巨富を得る』より
博士:「アインシュタイン及びすべての近代の物理学者たちは私のところへ来て、こう指摘しました」
精神と物質が一体である
エネルギーと物質は相互に交換したり転換したりできること。
「つまり、彼らは物質は精神の低次のものであり、精神は物質の最高次のものであるということを悟り始めたのです。」
言い換えれば、物質も精神も同じエネルギーでできているということになる。もちろんそれはもっと、微細で精妙な人知を超えたレベルでのエネルギーのことだ。
「物質とは普遍的実体であり、精神あるいはそんなエネルギーが、圧縮されて見えるようになったもの」
これはアインシュタインのあの、世界一美しいと言われる方程式、E=mc2 のことを言っているらしい。
そしてすべてのものは「自己観想」から作られていて、何かが欲しいなら自分自身でそれを創ることができるマーフィー博士は述べている。
無限の豊かさを得る秘訣とは、それが真実だと受け入れられる人にだけ与えられるのだろう。その後にとる行動には「抵抗」がない。
自分の中の「富裕権」
誰にでも生まれながらの「富裕権」を持っているとマーフィー博士は説く。
あなたの成功や金持ちになることを妨げているのは、運命でもなければ金銭の欠乏でもなく、コネの不足でもありません。
それはほかならぬあなたなのです。
あなたがやらないといけないことは、あなたの思考生活を変え、変えたまま保持することだけです。
「成功は私のものだ。神の富は私のものだ。そして私は神の全ての富を流入させる水路なのだ。」ということを習慣的思考にしてください。
あなたの考えることには創造する力があり、あなたとは自分が一日考えているものになるのです。
「富める人はますます豊かに、貧する人はますます貧しくなる」とは、そういうことだと納得できる。
ちなみにこの本が初版は昭和48年!人の心の中に眠ったままの「富裕権」を、潜在意識のパワーによって目覚めさせる方法をマーフィー博士は説いた。
50年以上前にの著作にかかわらず、博士の「金持ちになる方法」は、今更ながら先見の明にあふれていて、古くて新しい。
Passive incomeを得る道は、全ての人に開かれているとのこと。
最後に
マハリシ・マヘーシュ・ヨーギーは「人生は庭に生えている一本の木のようなものである。」と述べている。
「木の一つ一つの部分、花や果実、葉や枝などを完全にしようと思ったら、根に水をやればいいのです。」
Passive income 、すなわち無限の富や、エフォートレスな豊かさを得る秘訣とは、目に見えない世界の仕組みをよく理解し、自分の内側にある「絶対的な何か」のパワーを知ることから始まるようだ。
ちなみに引き寄せ法則エイブラハム・セミナーの主宰者、故ジュエリー・ヒックス氏は、金銭的な幸せの水門をほとんどいっぱいまで開いたと述べている。
本当の自分、また絶対的パワーとは何かを知り尽くし、至福を追求する人の良いお手本となった人で、エイブラハムの引き寄せの法則を世に広めた功績は計りしれない。
その恩恵を受けた人々からの無限の感謝と賞賛を、ヒックス氏は今見えない世界でも受けとっているに違いない。究極的な意味での“passive income“とは、そういうことなのだろうか。