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エイブラハムの教え『引き寄せの法則』Low Of Attractionセミナー動画の内容と感想などまとめています

セス・ブック3冊の紹介と感想『セスは語る』『個人的現実の本質』『セス・マテリアル』

今が「気づき」の時代なのだとしたら、日本でもスピリチュアル界の名著「セス・ブック」は、もっと読まれていいと思う。

セスとは、エイブラハムとエスターと同じく、ジェーン・ロバーツのチャネリングを通じて、この世の本質を語った見えない存在だ。

セスの本はスピリチュアルの元祖として、今も世界中に影響を与えており、その教えの深遠さは他に類をみない。

セスは、私たちの現実の本質、多重宇宙という知識体系のもとで、それぞれの内奥にあるパワーに気づくための叡智を教えていて、実生活に生かす方法などを開示している。

メインの教えの一つ、「蓋然性」probablity の概念を最初に知った時は、かなり当惑する。この蓋然性にういては、説明が簡単ではない。

セスによるとこの世界は多重宇宙で、その体系の中では、思考したことや実際に行動したことまでも含め、すべての事象が同時進行で起こっているという。

ちなみにprobablity は、『セスは語る‐魂は永遠であること』では、「確率的偶然性」と訳されている。

概念自体が聞きなれないことばかりなので、最初は戸惑うものの、決して難しくなく、読み込むほどに目が醒めていくという、非常に価値ある内容になっている。

セスを知れば、人生の次元が新たに開かれたような気さえする。

セス・マテリアルとは

セス・マテリアル(セス資料)は、『セス・マテリアル』という本のタイトルを表すこともあれば、ジェーン・ロバーツとのセッションでのセスの口述集という、両方の意味があり、セス・ブックとも呼ばれる。

半世紀以上経った今なお、世界中に支持されており、米イエール大学にもセスの資料が保管されているほど。

私たちの根源からやってくるパワフルなメッセージは、時代や思想を超えて今も読み継がれている。

10巻あるセス・ブックの中で、日本語訳があるのは代表的な3冊のみ。

セスの教えが学べる本と、内容の一部を、本国での出版順に紹介する。

『セスは語る』『セスマテリアル』「セス個人現実の本質』

セス:「まず、偽装(カムフラージュ)現実界で機能している自我(エゴ)があり、それから個人的潜在意識の層がある。その下には人類全体に関わる素材がある。

さらにその下には現実全体とその法則、原理、構成に関連する、内なる自己に本来備わっている知識が、まったく歪められない形であり、望めば手に入るのだ。

内なる自己が、さまざまな現実界を創造する手助けをし、それを投影、知覚するための方法や手段が資料(マテリアル)から得られるだろう。」

セスの本①『セス・マテリアル』の内容紹介

この本はジェーン・ロバーツが初期のセッションの内容(セス・マテリアルの骨子)を引用解説したもの。

「私たちは実際どのように、精神的なエネルギーから出来事を創り出すのでしょうか?」というような、ジェーン・ロバーツが、読者目線で語りかけるスタイルが特徴。

『セス・マテリアル』The Seth Material  ジェーン・ロバーツ著・1970年出版 (日本2001年出版)

・物質の本質は空間連続体(例:部屋に4人いる時、4つの部屋x4人が同時に存在)・カムフラージュ偽装現実界

・思考や感情が物質となる仕組み・思考の推進剤、精神的コエンザイム

・神経インパルス、テレパシー、精神的衝動、エネルギー・物質化のための条件

・過去現在未来は同時進行・時間の本質・過去も書き換え可能

・生まれ変わりとカルマ・今生で未解決の問題は来世に持ち越される

・多元的全体自己と各自己の関係性と役割・ピラミッドゲシュタルト(統一全体構造)

・健康と病気・頭痛などの症状の原因と解消法・怒りや感情を認め、抑圧しない

・夢が持つ現実への計り知れない影響力と相互作用について

・蓋然性の自己(自分の分身)たちとは、情報を直感で通じ合う家族のようなもの

・セスⅡ(根源的全体自己・すべてなるもの)からのメッセージ、私たちとの結びつきと創造性

・内なる感覚を使うためのワーク集(心理的時間=サイ・タイム他)・組織カプセルの拡大縮小、サイキック能力開発

『セス・マテリアル』の感想

蓋然性や、私たちの人格存在は多次元的、時間と空間に縛られていないこと、自分が物質世界を創り出していることは、3冊に共通する内容となる。

前半、ミディアム(霊媒者)としての初期のジェーン・ロバーツの葛藤が描かれていて興味深かった。読者目線で疑問を投げかけ、セスの教えが披露され、その世界にどんどん引き込まれていく。

思考や感情の顕在化が、科学的な観点から解説されていたり、サイキック能力を高めるワークが紹介されるなど、作家で知識人だったジェーン・Rの探究心があってこその内容だと思った。

転生する理由は明白で、本来の意味でのカルマはないそうだ。罰は一切関わることなく、ただ「気づく」ための訓練のとのこと。

ジェーン・R:「セスによると、わたしたちが何回も生まれ変わって生きるのは、思考や感情を外へ向かって投影し、現実を創造していることに気づくためです。
たとえば、不健康は、歪んだ考えを肉体に向かって投影したものであることに気づけば、内面的な問題を解消することに取り掛かればいいのです。」

またセスは、転生も同時進行しているという。

内なる自己(=エイブラハムの内なる存在)は、それぞれの転生先で、分身である並行自己を、一つのネットワークを通じて切り盛りしていることが衝撃的だった。

並行自己同士は家族のような繋がりを持ち、ふとした拍子にひらめきをもたらしたりするそうだ。そのうちの一人が気づきを得ると、それ以外の並行自己も収まるべきところに収まるらしい。

また、この本には、他の2冊で曖昧だった「セスⅡ」が登場する。

セスと全体自己(神、源ソース)の関係性がいまいち掴めなかったのが、セスは(エイブラハムも)、ビッグ・ブラザー、つまりセスⅡが遣わした使者達だと分かった。

この宇宙は究極的にはワンネス、私たちは源ソース(セスⅡ)が見る、ほんの一瞬の夢にしかすぎないという。

それでも双方が学び協力しあい、創造する存在だと知った時は、感動しかなかった。

エイブラハムはいつも「あなたたちはソースエネルギーの延長だ」というが、セスⅡからの深遠なメッセージは、自分とソースの結び付きについての真の理解に至らせる。

他にも3人のキリスト人格については、人類が最大限のストレスを抱え、甚大な問題に直面する時、力を与えるためにイエス・キリストのような指導者を呼び起こすことがあり、次の100年間で戦争に終止符が打たれることがあるかもしれないと、セスは述べている。

それについては、次の本に詳しく記載がある。

セスの本②『セスは語る‐魂が永遠であるということ』内容紹介

『セスは語る‐魂が永遠であるということ』では、多次元的宇宙創造の全体像をベースに、魂の本質について、セスが直接、読者に語りかけるスタイルになっている。

内容の一部をピックアップした。

『セスは語る‐魂が永遠であるということ』Seth Speaks: The eternal Validity of the Soul  
ジェーン・ロバーツ著・1972年出版(日本1994年出版)

・確率的偶然性(蓋然性)・多次元現実・内なる自己と外なる自己・カムフラージュ(偽装)・宇宙は観念による構築体

・魂の本質は根源的自己とその分身である個別意識のゲシュタルト双方による対等のギブ・アンド・テイク

・物質が不変でなく振動、明滅して同時発生的に存続しているなら、今知覚しているものは何か、そのメカニズム

・「思考が現実を創っている」・物質顕在化する仕組み・思考や感情の電磁的エネルギー群・整合点

・連続した時間はなく、すべて「瞬間点」で同時進行的に展開する・過去の書き換え方法

・睡眠と夢見の重要性・健康と若さの維持管理法・スピリチュアリティ開発のためのベストな睡眠時間とタイミング

・通常意識の外にある意識層レベルA1から5について・体の感覚器官以外のところから情報を知覚するには

・死後生と輪廻転生について・肉体を離れて意識となった時に現れる案内人・死後に纏う姿形は・魂は永遠に生き続ける

・アトランティスを遥かに遡る太古の時代に存在したレムリア文明について

・今世紀のキリスト再臨の預言=20✖✖ 年までに成される有史以来初の人類全体に訪れる変容とは

『セスは語る‐魂が永遠であるということ』の感想

セスの口述をジェーン・ロバーツが伝え、ロバート・バッツ氏が記録するという独特のスタイルで、合間にセッションの様子なども記載されていることもあり、ボリュームが凄い。

相当な丁寧さと格調高さでもって読者に語られており、セスという人格存在の気品と美意識が随所に感じられる。

蓋然性(確率的偶然性)と多重宇宙の真実は、通常の感覚からは理解が難しく、最初は正直、面喰ってしまう。

とにかく「自分とは何か」を、根本から覆されるレベルの教えが明かされているのがセス・マテリアル(資料)。

蓋然性を身近な例で挙げると、私たちが「もし別の配偶者と結婚していたら、あの時違う道を選んでいたらどうなっていたか」などに、思いを馳せることが当てはまる。

セスによるとそれらは全て、無数にある蓋然性の出来事として「実際に起きた事実」であって、単に知覚しなかっただけのことだという。

別の選択肢を選んだ人生も、別の並行自己が経験しているとは驚きでしかない。つまり「自分」は無数のリアリティを、同時進行的に経験をしているというのだ。

しかも過去も現在も未来も同時進行中だという。本質的には、私たちは時間と空間に縛られないということになる。

全てが幻想で錯覚にすぎないので、その意味では過去も書き換え可能、とはなかなか魅力的な話だ。

過去が書き換えられるのなら、当時関わった他者の記憶はどうなるのかについても解説されている。

またセスの死後生と輪廻転生についての内容はかなり深遠。

一見すると理不尽に思える人生状況も、転生の観点からみると、理に適うことが明らかになる。

私たちは身をもって体験しないとその真価が分からないらしい。

例えば、帰ると豪邸が待っていると分かっていながら、一日だけスラム街で過ごす程度では、貧困がどいうものかを学べないというのだ。

今世で習得できなかった課題は持ち越されるようだ。

今スピリチュアルに全く無縁で生きている人は、前世で内的成長に偏り過ぎたため、今世の生き方を選んだ可能性もあるという。

すべてを知り尽くして最終的に解脱するまでは、どうやら私たちは、嫌というほど転生を繰り返すらしい。

また死んだら天国のような所で、安穏と過ごすと思ったら大間違いで、やるべきことは多いそうだ。それでも生前に「気づいた」人は、一定の訓練を免れるともあった。

「今日抱く思考は、次の転生の骨格の一部となる」としていて、次の転生を選ぶ前に、自分史の完全版(人生の振り返り)を見せられという。

他にも、セスの預言めいたキリスト再臨の記述が、個人的にとても気になる。本の方では来世紀となっているが、書かれたのが1900年代後半なので、預言は今世紀に起きることとなる。

具体的な年数はここでは差し控えるが、時期的にははるか遠くというわけでもない。

内なる統合が行われるとの記述通りなら、どれだけ素晴らしいだろうとワクワクするものの、蓋然性と自由意志の観点で考えると、それも一つの確率的偶然性の出来事なのかもしれない。

「 胡蝶の夢」とセス

眠っている間、人の意識はどこにあるのか現代科学では未だ解明されていないというが、その秘密を解き明かしてくれるのがセス。

夢についての教えは圧巻で、深遠な洞察は一読の価値がある。

「胡蝶の夢」(夢の中の自分が現実か、現実の方が夢なのか区別がつかないこと) さながらに、睡眠中に私たちがしている「仕事内容」には、ただただ驚愕する。

セス「 夢見でのあなたは仕事や試みにも熱心に従事し、真剣に取り組みます。
そうした仕事や試みは、既知の興味や関心事と繋がりのある場合も、そうでない場合もあります。あなたは学び、究め、そして遊びます。
つまり「眠る」という言葉から連想するようには、少しも眠っていないことになります(微笑)。
「眠っている」あなたがたは、極めて活動的な状態にあります。」

睡眠によって活力回復するのは、魂の根源の直接感覚に戻るからだという。

その間、私たちは幽体離脱の状態で、別次元の色々な場所へでかけては、案内役に問題の解決法を教示してもらったり、誰かと交流したりして学んでいるとのこと。

セスの本③『個人的現実の本質ー日々の問題を解決し、人生を豊かにするための具体的で実践的なテクニック』内容紹介

この本は、私たちとは一体どういう存在で、何を目的として生きるかを、多重現実の視点から、実生活でどう生かすを教示した実践書ともいえる。

『セス・ブック 個人的現実の本質 ‐日々の問題を解決し、人生を豊かにするための具体的で実践的なテクニック』The Nature of Personal Reality ジェーン・ロバーツ著1974年出版(日本1994年出版)

・外側に現れたものは内なる願望のレプリカ、物質世界は三次元に書かれた立体画、外宇宙は内宇宙の反映

・自分の個人的現実が形成される仕組み、同時進行する蓋然性と多次元的人格について

・感情のトーン・内なる音、オーム、音楽療法の効果・夢の効用・睡眠法

・「自分の現実は自分が作っている」・想念や感情が現実を創り出す仕組み・電磁的な実体が科学物質を放出

・意識的な心の使い方と内なる自己の役割・大いなる自己(全体自己)

・自然な恩寵(エイブラハムのウェルビーイング)と罪悪感、内観の刹那・自然な攻撃性

・物理的な経験は観念が物質化したもの、「核の観念」を徹底的に調べて一新する

・観念を変える具体的な方法、「三つまた法」・想像力・自己催眠術で問題解決

・若さと老い、健康全般について・対抗暗示の使い方「身体は回復しようとしている」など

・「しかめっつら」は自然なコミュニケーション法、感情を抑圧してはいけない理由と解放の仕方

・「パワーのポイントは現在」の真実 = 神経刺激を通じてスピリットが自己とつながる瞬間で未来を変える


『個人的現実の本質ー日々の問題を解決し、人生を豊かにするための具体的で実践的なテクニック』の感想

『セスは語る』と同様に、この本も相当なボリュームなので一口には語り尽くせないが、タイトルにあるように実践的な内容となっている。

核の観念を叩き潰す

自分の思考は、核となる特定の思考を中心として形成されていくらしい。物事が思い通りにいかない時は、核の観念を調べて置き換える必要があると、セスは力説する。

「自分が自分の現実を創っている」の基本に立ち返ると、例えばお金持ちになりたいと願っていても、核の観念に(自分でも気づいていない本心のようなもの)「自分は無価値な人間」があると、それが障壁となって実現化がほど遠いらしい。

「自分は無価値な人間」という思考の周りに、「自分などお金を得る資格などない」といった思考が上塗りされていくからだ。

だから願望実現化云々より前に、ブロックしている思考の大元を調査し、新しい思考に一新する必要がある。

セス・マテリアルの知識を総動員すると、根強く残った古い思考を取り除きやすい。

この本にはその種の問題解決の具体策が伝授されている。

セスの「パワーのポイントは現在」とエイブラハム

特筆すべきは、「パワーのポイントは現在」の真の意味を、セスが明らかにするところ。

この「パワーポイントは現在」は、エイブラハムの「引き寄せの作用点」と同じ意味で、エックハルト・トールも一冊の本にしているほど、スピリチュアリティと現実の本質を知る上での、最重要ポイントとなるらしい。

さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる エックハルト・トール "Power of Now"

セス:「真実としての要点はこうです。
あなたはいまスピリットと肉体の交点で自分の現実を創造しているのであり、あなたから見た現在があなたのパワーのポイントなのです。」

エイブラハムの「いつも気分が良いことほど大切なことは何もない」は、現在というパワーポイントを常に、きれいにしておくことだったと分かった。

外宇宙は内宇宙の反映、パワーポイント、瞬間点、蓋然性、多重宇宙、多次元的人格の概念が、一つに結びついた時、なんとなくではあるが、大まかな全体像が掴めた気になった。

より良く生きるには、蓋然性という大海の中で、余分なデータを締め出し、パワーポイントで焦点を絞り込むことが最も重要ということで、エイブラハムの「現実を語るな、どうありたいかを語れ」もここに通じると思う。

またセスは、感情を溜め込むのはいけないが、無理に抑圧せず、ある程度は表現するよう教えている。

その理由は「自然な攻撃性」という崇高さによるもので、本に詳しい解説がある。

最後に・セス・ブックの読み順はある?

スピリチュアル界の歴史的名著と言われるセス・ブックは、もちろんこんな小記事で紹介しきれるようなレベルでないと承知しつつも、記事に書かずにいられなかった。

セスの教えは、しつこく根付いてしまった「観念剝がし」に最適だと思う。読後は自分や世の中を見る視点がガラッと変わる。セスの本は究極の「自分探し大全」だと思う。

エイブラハムがこの時空間(三次元)での生き方を教えているとすると、セスの教えはそれを超えた多重次元に及ぶ。

あらゆるスピ本を読んできたが、スピリチュアリティへの知識欲をパーフェクトに満たしてくれる最高峰は、セスとエイブラハムというしかない。

2つを読み比べしつつ、つながりや共通点を発見するのも醍醐味の一つ。

さて、セスには世界中のファンのためのネットワークがある。

セス・ネットワーク・ジャパンの西尾正博さんによると、『セスは語る』で全体像をとらえ、『個人的現実の本質~』で私たち自身の理解を深め、続く、"The unknown reality" 『知られざる現実界』(英語版のみ)で、更にセス資料の世界を広げる、という流れになるらしい。

日本では一番後に出版された『セス・マテリアル』も、代表作2冊にない内容が盛り込まれているので必読。

3冊しかない貴重なセスの本が、日本語で読めるだけでもありがたいと思う。

もちろん、どれから読み始めてもセスの教えの根幹は理解できるようになっている。

また3冊を行き来することで、それまで曖昧だった内容が結びつく時は胸躍る体験というしかない。もちろん、セスの願い通り、価値ある珠玉の教えは実生活に生かしたい。

筆者は最近、セスブックを原文で読み始めている。セスが残してくれた教えを単語一つ一つから学ぶのは、まさに心震えるような体験というしかない。

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