■【お知らせ】過去記事のエッセンスを再発見するかたちで、新しいスタイルの短文を綴っています。
■ 日常生活で迷いながらも、アライメント(思考の調整)を実践していく姿に、そっと寄り添うようなストーリーにしました。
■エイブラハムの教えで大切なポイントを、ふと思い出すきっかけになれば幸いです。最後に要点と元の記事リンクも添えています。

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電車の中、スマホを握る手に力が入る。
後輩からのメール。「資料の提出、一日遅れます」
今朝まで「間に合います」と言っていたのに!
頭の中で怒りが渦巻く。
「いつも期限ギリギリ。あいつは責任感がなさすぎる。信頼できない」
感情に任せて返信したい衝動をぐっと抑え、深く息を吸う。
でも思考転換などできない。腹が立つのだから。
こちらにも準備というものがある。
それに、また上司の冷たい視線を浴びるのか。
苛立ちを抱えたまま帰宅ーー。
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缶ビールを開け、軽く夕食を済ませた。
湯船に好きな入浴剤、広がる香りとぬくもりに身をゆだねる。
こわばった肩の力をゆっくりとほぐしていく。
それでもくすぶる思いは消えない。
「メンターとしての指導が間違っていたのか…」
他人を責め、自分を責める。いつものパターンを断ち切りたい。
リビングのテーブルにノートを広げる。
エイブラハムの本で紹介されてたワーク、フォーカスの輪。
怒りを抱えたまま眠るくらいなら、試してみる価値はあるはずだ。
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開いたページの最上部に、今の胸の内をそっと書き記す。
「後輩は約束を守らない。自分の仕事を増やして迷惑だ」
その下に理想を記す。
「後輩との関係を前向きに保ち、互いの仕事を尊重し合いたい」
円を描き、12箇所に分ける。
最初は気乗りしない。それでもただ、機械的に書き始める。
①このプロジェクトはうまくいきそうな感じがしている
②後輩は前回のプレゼンでは良い仕事をした
形だけの言葉か?まだ胸の奥は熱いまま…。
③顧客への対応は丁寧で評判が良い
④新しい視点からの提案が時々あって、刺激になる
時計の針が進む。部屋の静寂の中で、少し気持ちが楽になってきた。
⑤前回も遅れたけれど、最終的には質の高い資料を作成してきた
⑥意見を素直に聞き入れる謙虚さがある
心が少しずつ動き出す。
⑦失敗を素直に認めるところは良い
⑧彼の成長を見守ることも、自分の役割なのかもしれない
ペンの動きが軽やかになり、ふと気づけば肩の力がすっと抜けている。
言葉を綴るたびに、心も少しずつほぐれていく。
⑨彼なりに精一杯努力している。完璧を求めすぎているのかもしれない。
⑩新入社員だった頃は、自分も至らないことが多かった
⑪自分を信頼してくれているのは確かだ
⑫この経験を通して、お互いに成長できるだろう
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最後のマスを埋めると、時計は十時を過ぎていた。
スマホを取り出し、返信を打つ
「了解した。ただ、その日の午前中には必要だ。何か手伝えることはあるか?」
怒りはどこへ!?心の嵐が静まり、冷静な判断ができる自分に戻っている。
ノートを閉じる。
フォーカスの輪は魔法ではない。
けれど、感情の溝を埋める小さな橋になった。
明日からの関係が変わる、その最初の一歩。
胸の奥に広がるのは、なんとも清々しい気分だ。
感情の渦に飲み込まれそうになとき、試してみませんか?フォーカスの輪。たった12の視点が、世界の見え方を変えるかもしれません。
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✔キーポイント
🔍「フォーカスの輪」は、自分の中のネガティブ感情に気づき、肯定的な側面を書き出すことで、ポジティブな感情に転換させるワーク。
🔍紙に大きな円を書き、外側に嫌な感情が湧いた出来事、手放したい思考、悩みを書く。円の中心に、何を望んでいるかを書く。
🔍その周りに小さな円12個書き、望みと一致する短文を書き入れる。一つ書くごとに解放感が湧き、徐々に気分がホッとして、引き寄せ作用点も上がる。
✍️フォーカスの輪の詳しい書き方とこの話のベースとなったエイブラハムの教えは、下記にもう少し詳しく書いています。↓↓
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▶よろしければ他のフォーカスの輪もどうぞ #感情の円 ‐12の肯定がつなぐ新たな関係 【フォーカスの輪・結婚】
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■この内容はエイブラハムの教えにインスピレーションを受け、私自身の解釈で綴ったエッセイ風の二次作品です。無断転載やAI学習利用はご遠慮ください。
詳細については、書籍や公式サイトをご参照ください。公式サイト:https://www.abraham-hicks.com/