
お金は、新しいストーリーを語るのがもっとも難しいテーマだと、エイブラハムは言う。
病気と同じで、自分の経験の行く先々どこへでもついて回るし、欠乏の波動があらゆる場所に蔓延しているため。
経済的に厳しく、生活必需品さえ思うように買えないという男性が尋ねた。
「どうにもならないと感じる時、どこへ意識を向けたらいいのでしょうか」
今回は、欠乏の周波数と波動的な現実について、エイブラハムの智慧をまとめた。
- 欠乏の周波数に引きずられる理由
- 今の現実は、すでに古いニュース
- 勢い(モメンタム)を止める
- 心を静めると、日常の中に導きが現れる
- コード化されたヴォルテックス
- 今の現実は「現在地」ではない
- 感想:波動に量子的飛躍はない
欠乏の周波数に引きずられる理由
多くの人は「今、見ている現実」に、波動の大部分を活性化させていると、エイブラハムは強調する。それが豊かさの流れを妨げるのだとーー。
今の現実が厳しければ厳しいほど、そこから目を離すのは難しい。
欠乏の波動はラジオに例えるなら、選んだチャンネルは、「最悪」「さらに最悪」「史上最悪」 の三択だと、やや冗談交じりに伝えていたエイブラハム。
「もし、現実が最悪だと思うなら、他の場所を見たくならないかい?」

ただ、最悪だと感じている時は、別の場所を見ようとする気力さえ湧かない。
そんな状況でいい気分になろうとするのは、まるで最悪のラジオ局にチャンネルを合わせたまま、極上の音楽を聴こうとしているようなものーー。
けれども波動を上げるには、どこかでそのチャンネルから離れる必要があるというのが、エイブラハムの教えだ。
今の現実は、すでに古いニュース
エイブラハムは、今の現実を「味の抜けたガム」に例えていた。すでに噛み尽くした後のもので、そこに味は残っていない。
私たちが「現実」と呼んでいるものは、過去の思考が形になっただけのものーー。
本当の現在進行形は、まだ目に見えない波動的な現実の方だと言う。
とはいえ、目に見えず、触れられず、匂いも味もないものを「本物」と認めるのは難しい。
けれど、そこには望むものがすべて含まれていると、エイブラハムは繰り返し語る。
勢い(モメンタム)を止める
男性は質問した。例えば、車のタイヤが必要なのに買えない時、代わりに何と言えばいいのかとーー。
エイブラハムは、何を言うかよりも「どう感じているか」が大切だと答えていた。
経済的に余裕がないという思考には、すでに勢いがついている。その勢いを、言葉だけで覆すのは難しい。

それは時速100マイルで走る列車を、急に止めるようなものだからだ。ではどうしたらいいのか。
勢いを止めるには、もっと穏やかな方法がある。
寝る
昼寝
瞑想する
リラックスする
話題を変える
現状を「まあ、こういう時もある」と受け入れる
これらはすべて、モメンタムを中断し、波動をニュートラルに戻すための方法だとエイブラハムは言う。
現状に満足するとは、「今はこうだけれど、物事は私にとって良い方向に進んでいるのだろう」 と、少しだけ信じてみること。
心を静めると、日常の中に導きが現れる
質問者は「瞑想はしています」と伝えたが、エイブラハムは「あなたはこれを知らない」と返した。
心を静め、執着を手放した数分間に、ふと何かが浮かぶーー。
それはスピリチュアルな閃きではなく、セブンイレブンでスラーピー(フローズンドリンク)を買おうかなというような、ごく日常的な衝動かもしれない。
けれども、そんな小さな衝動に従い続けると、やがてそれが望む現実へとつながる導きだったと分かるほど、具体的な形になっていくーー。
大切なのは、自分を「受け取り手」にすることを許すこと。
遺産相続や宝くじでなくても、ほかに無数のルートが用意されていると信じることだと言う。
コード化されたヴォルテックス
エイブラハムは、ヴォルテックスについて、「望んだものの預かり所」と表現することがある。
そこには、人間の想像をはるかに超える指数関数的な組み合わせが、無限に準備されているという。
それぞれの望みが、ヴォルテックスにコード化されていて、受け取りを待っている。
まるで、宇宙のクラウドストレージに、自分固有の周波数でしか開かないフォルダがあるようなイメージかーー。
ただしアクセスするには、自分の波動をその周波数に近づける必要があるのだろう。
今の現実は「現在地」ではない
私たちは、今の現実こそが、自分の現在地だと思い込んでいる。
けれどもエイブラハムたちが主張する時制と、私たちの認識との間には大きなズレがある。
✔現状とは、過去の思考が形になっただけの古いニュース。
✔本当の現在進行形は、波動的な現実(ヴォルテックス)。
だから、今の現実に執着しても、何も変わらないらしい。
感想:波動に量子的飛躍はない
この動画はエイブラハムの教えのエッセンスが満載だった。
コード化の比喩は、見たり聞いたり触ったりできないものの、そんな仕組みがあるのだとしたら、それだけで希望が持てる気がした。
また私自身、最悪ラジオ局にチャンネルを合わせていた時期があるので、その周波数にいる時は感謝はおろか、良い気分にすらなれないことをよく知っている。
だからこそ、無理にヴォルテックスに合わせようとせず、まずは勢いを中断するという教えは、とても優しく、現実的に感じられた。
動画の最後で語られていた、料理中、失敗した最後の卵の例えも印象的だった。
調理に失敗してしまった最後の卵(顕在化したもの)を見つめても、そこからは何も生まれない。内なる存在は、次の新しい卵(新しい創造)に意識を向けている。
覆水盆に返らず。過ぎたことをくよくよ悔やんでも仕方がない。
さて、今の波動チャンネルが最悪でも、まあまあでも、上昇中でも、別の場所を見たいならやることは同じーーアライメント。
そして、観察している現実に、波動を活性化させないこと。
古いニュースはそっと横に置き、内なる存在が見ている次の場所にだけ、意識を向けていく。
「今いるところが、今いるところ」
エイブラハムはよく、そんな風に伝えている。波動には段階があって、量子的な飛躍はないのだと。
だからこそ、今の自分を否定せずに、あるがままに受けいれ、その地点から少しずつ進めばいい。
できることを、できる範囲で。ほんのわずかでも軽くなるほうへ向かっていくと、気づかないうちに、景色が変わっている。
最後までお読みいただきありがとうございました
出典元:エイブラハム・ヒックスパブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site