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エックハルト・トール【Life is Here to Challenge All of Us 】日本語訳「自分の人生に難題が降りかかる意味」

Can only change from within. #quotes #positve_thoughts #inspirational_quotes, , | Citações, Pensamentos, Palavras

「世界は自分の内側からによってのみ変えることができる」エックハルト・トール

エックハルト・トール動画【Life is Here to Challenge All of Us 】

著作権と出典元:エックハルト・トール公式サイト:Eckhart Tolle | Official Site - Spiritual Teachings and Tools For Personal Growth and Happiness

動画タイトル「人生は私達を試すためにある」エックハルト・トール

人生に次々と難題が降りかかる意味

幸福はこの世界から産み出されるものではありません。

人生はあなたをに幸せにするために創られたのでなく、挑みかかるために存在します。もしこの世界が、あなたを幸せにするために創られたものだとしたら、とても腹立たしくなりませんか?

だってここ何年か振りかえってみても「私の人生は上手くっていないし、やりたいことの道半ばでたいてい邪魔が入るじゃないか。」と思いませんか?

例えばやっと今の問題が解決しても、すぐにまた別の問題が起こったりするでしょう?

生きていると体や健康についてや経済的なこと、人生や職業的な状況、人間関係などに色々な問題に直面します。

金銭的な問題を解決したと思ったら、今度は人間関係の悩み・・・。それがなんとか片付いたと思ったとたん、今度は健康上の問題に直面すると言った風に・・。

面白いことに、そんな風に休む間もなく、(自身の人生の局面に)挑戦を強いられているわけですが、すべての問題の最も大きな発生源が「人」だということにお気づきの方もいるかもしれません。

なぜならこの世界にとって、「人」は物凄く挑戦しがいがある存在だからです。

他の誰かと関わって辛い目に合う時、人のせいにしたりしますね。 人はエゴの心に囚われています。「どうせ自分の思い通りにいかない」といったエゴ(猜疑心)をもっているのです。

「自分の思い通りになるべきだ」などと信じるなら、人生は永遠に妄想の現実をつきつけてきます。

また「自分は幸せになるために生まれてきた」と信じるなら、それはとんでもないジレンマとなるのですが、あなたの望みや思惑は錯覚となり、ご存じないでしょうが、そういった信念は、とてつもない苦しみを生み出すだけです。

この人生で次から次へと遭遇する、難題への「何かうまくいかない」という思いは、容赦なくあなたを不幸せにしていきます。

あなたがこの世界に、はかなくも一定の期待をし続けたり、またこの世の仕組みは、根本的にうまくいかないようになっていると信じ続けていたとしても、それでも時には平和が訪れたり、「キターッ!」とか、何かに達成感を味わったり、ホッとしたりすることもあるでしょう。だだしそんなひとときも長くは続きません。

ここに大きなジレンマがあります。本当のところ、「人生があなたを試している」ことに気づいていないのです。

というのは自分の人生に難題が降りかかることによってのみ、この世に生を受けたあなたになくてはならない「気づき」というご褒美を与えてくれるからです。

その不快さは「実際の状況」か「思考」からくるものか

「気づき」の最初の段階では、自分と何かを一体化したり、ものに意味付けしたりするエゴイスティックな思考は、これまでの厄介事、例えばもっと不幸せな出来事を、細分化するとイライラすること、悲しみや怒り、またいい気分でない感情までもが含まれるのですが、そのほとんどの原因が、起こった「状況」のせいでないことを、無意識に理解し始めます。

例えば人生で遭遇する不幸の90%は、あなたの「思考」で作られたものなのです。もちろんそのうちの10%は身内の不幸などですが、それはそれで辛く悲しいのは当然です。

ですが、あなたの人生で起きる不幸や、不快な出来事などをよくよく観察してみると、様々なタイプがあることに気づきます。比較的マシなものからとんでもない状態のものまで色々ありますね。

簡単な例をあげましょう。日常生活で電話が繋がりにくかったりすること、銀行なんかがそうですが、おっとこれは人間ではなかったですね(聴衆笑)そんな時は確かにイラつきます。

また例えば、何かと不快になることが多い空港でのやりとりなんかは、非効率ですし、待ち合いの列がなかなか前へ進まないと、「もう絶対、飛行機なんかに乗らないぞ」などと思ったりしますが、そんな時はこの感情は「置かれた状況」からくる不快感なのか、自分で自分の心に話しているだけなのか、ただの感情的なコメントなのか、それとも状況に対するコメントなのか考え直してみてください。

「状況か思考か」を区別する時は、最初はごく小さな出来事から試すことをおすすめします。そんな時はたいてい「あなたのセルフ・トーク」から発生したストーリーであることが多いのです。

起こっている出来事に対して自分の頭で思考したり、反応するのであれば、「自分が何であるか」を見失って傷心するだけで、幸せになれないんですよ。

以上

(やや尻切れトンボですが、およそ7分強のこの動画はここで終了します。ワークショップはとしては、この前後に関連する講話があるようです)

補足:エックハルト・トールが説く「エゴ」と気づきについて

最後のパートを補足すると、不平不満はすべて「エゴ」が自分自身を強化するために生じる感情の一つとエックハルト・トールは説いています。

エゴとは「心が創り上げた幻の自己」のことで、頭の中であれこれ思案を続ける思考も、セルフ・トークの暴走にすぎず、本当の自分ではないというものです。

何かに不満を持ったとき、頭のなかの声を把握できるかどうか、つまりその正体に気づけるかどうか、試してごらんになるといい。それはエゴの声、条件付けられた心のパターン、思考でしかない。その声に気づけば、同時に自分はその声と違うこと、その声に気づいているのが自分であることがわかるだろう。実際、声に気づいている、その「気づき」があなたなのだ。『ニューアース』エックハルト・トールより

感情の動物とも言われる私たちは四六時中、快不快、また喜怒哀楽を伴う思考と共にいます。今感じている事は、エゴの声なのかそれとも、本当の自分の声なのかを見極める事から「気づき」は始まるとトールは教えています。

「ピンチはチャンス」などとよく言われますが、人は試練を乗り越えることで強くなると言われます。それよりもっと進んだレベルで考えると、何か大きな難題にぶつかる度に、ハイヤーセルフから「目覚めよ」と迫れているのと同じだことだと、この動画でトールは教えていました。

トールは他の動画でも、「ネガティブな事が起こることは、awakening (気づきや悟り)への貴重な機会」とよく述べています。

逆に平穏無事でい続けることは、「気づき」への道が閉ざされたままということです。何度も何度も絶望に打ちひしがれて、人はやっと気づくようになるというわけです。

より良く生きるため、また本当の自分へ至るために試練が存在するなんて、至高の存在(ハイヤーセルフ)はこんな逆説的な仕掛けで、私達に生きる意味を教えてくれるのですね。

おすすめのエックハルト・トールの名著

注: ワークショップ動画の意図を分かりやすく伝えるため、内容の補足を加筆しました。