エイブラハムの『引き寄せの法則』で望むものを受け取る方法
エイブラハムの教えでは、「願望ロケットが打ち上げられると、ヴォルテックスの中で対象物が創られる。私たちが受け取りモードで過ごしていると望みが叶う」とされている。
これはどういうことなのだろう。ヴォルテックスとは?
エイブラハムの「ヴォルテックス」とは
引き寄せの法則のVortex、 ヴォルテックスとはエイブラハム用語で、以前は"Vaiblational escrow" 「波動の預託」と呼ばれていた。
エイブラハムの言うヴォルテックスとはinner being「本当の自分」(内なる存在)を含め、ありとあらゆるものを包有するエネルギー場のようなところで「波動の現実」とも言われる。
ヴォルテックスは私達が関心を向けて思考したものなどが、モメンタムという波動エネルギーの勢いによって物質化する場でもあり、そこでは宇宙の絶対的マネージャーである「引き寄せの法則」が、強力に作用する。
実はその大きな渦巻きのようなヴォルテックス内では、自分が関心を注ぎ続けた対象はすでに準備されていて、受け取られる日を待っているという。
受け取るためには、「受信モードでいる必要がある」教えるエイブラハム。「ヴォルテックスに入る」とも言い換えられる。本では「許容・可能にする」とある。
そのためにはいつも良い気分で過ごすなど、本当の自分やソースエネルギーと波動調整し(アライメント)、自分の波動を高く保っておかないといけない。何かに抵抗することが皆無の状態のことでもある。
そうすればやがて願望を実現するのに必要な ”cooperative components”「 協力的な構成要素」の数々が、ヴォルテックスから送られてくる。
私達がすることは、それが来たことを示す「サイン」をすかさずキャッチすること。
”cooperative components”「 協力的な構成要素」の例として、エイブラハムはよくインスピレーションや、人との出会い、偶然のきっかけ、新しいアイデアなどに例えている。
そのサインが何なのかについては、その人にしかわからない。言葉でやってこないので、ただ「感じる」必要があるとしている。決して頭で考えるようなものではないのは確かだ。
エイブラハムによると、残念なことにほとんどの人はソースからのサインに気づかないらしい。なぜなら波動が低いから。(実現化を疑ったり、焦ったりするなどを含むネガティヴな状態)
ヴォルテックスで願望が実現するための3つのプロセス
エイブラハムの引き寄せの法則での願望実現化のプロセスはこんな感じになる。
ヴォルテックスとは「波動の現実」世界。私達の思考が放つ波動のHolding place、つまり望んだことやものの仮置き所のようなエネルギー場。
実は多くの人が失敗しやすい過程がこの②の受け取りモード、(許容し可能にする術)の段階。
禁句は「そうなればいいけど、でも・・・」「実現はいつ?」「どのように?」「どうやって?」「まだ〜なってないじゃないか」
それはソースを信頼していないことを表し、望みと対立する波動を出すだけになる。そうではなく、実現したらどんないい気分になるかだけを考え、必ず叶うと信じて気長にかつ気楽に待つこと。
例えば何か好きなことに夢中で取り組んでいると、インスピレーションが次々に湧いてきて、その後トントン拍子に上手くいったという経験が誰にでもあると思う。「そうだ!いいこと思いついた!」が流れに乗っている証拠。
またエイブラハムはよく、”Don’t wait a big thought“「大きな導きを待つな!」とも言っている。
例えばそれが「そうだ!今日は机の引き出しを整理してみよう」などの、とりとめのないようなインスピレーションでも、源ソースからの導きかもしれない。
そこから何かのひらめきにつながる可能性もあるし、なければないでソースからのサインに、敏感になるための練習にもなるらしい。
そのあたりについて、エイブラハムが人気のSNS画像共有サービス、Pinterestピンタレストを取り上げて説明していたのが下記の動画。
エイブラハムが語る「引き寄せの法則 in ピンタレスト」
参考動画: Abraham Hicks - Just ONE Minute To Get Into The Vortex...This Is How! - YouTube 日本語訳(内容を抜粋、意訳もしています)
出典元:エイブラハム・ヒックス・パブリケーションズ Abraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
ある日のことエスター(エイブラハムをチャネリングする引き寄せの法則の主催者)はとてつもなく、気分がふさいで何もする気になれなかった。
頭では「何かすべきことがある」と感じているのに、その日だけは落ち込み気分で部屋から出る気になれず、かといって眠って休もうともしなかった。
気分転換にガレージにある新車でドライブ?電動自転車でサイクリング?「ああ、雨だわ」
もしかしたらこのままソファーで死んでしまうのかも(聴衆・笑)とさえ考えたほど、何に対しても気乗りがしなかった。
「それでもこの素晴らしい世界で、今自分がすべき何か素敵なことがあるような気がする」
少しホッとした気分になった時、急にある単語が頭に浮かんだ。
「そうだ、ピンタレスト!」
娘のトレイシーが夢中になっているのを見て、「ピンタレストなんて低俗な趣味だわ、もっと生産的な他のことをするべき」とスルーしていたにもかかわらず。(聴衆笑)
エスターはすぐにアプリをダウンロード、夢中になりながら自分のアカウントとボードを作り、好きな画像のカテゴリー分けをはじめ、3時間後には千枚を超えるピンのピナーとなっていた。
彼女がピンタレストの検索バーに最初に入れたのは、レシピ。その後、関連して表示されるイメージからイメージへと、彼女の好みの対象が次から次へ展開され、次第にエスターの関心は絵画へと移っていった。
「家に飾る絵はこれが素敵ね」「こんな作風があるなんて、こんな画家がいたなんて全然知らなかった」最終的にエスターがひらめいたのは、モネの絵にでてくる一枚の静物画。
描かれている花瓶の花のスタイルがたいそう気に入ったのだ。そこで彼女はこの絵をもとに、自分の会社のフラワーアレンジメントを頼もうと、喜び勇んで愛車で家を出た。
これは引き寄せの法則の働きと似ている、とエイブラハムは言う。 モメンタムを理解するのにもいい例かもしれないと。
ヴォルテックス側ではエスターの好みや、やりたい事を把握していて、そのフラワーアレンジメントは、彼女の波動と一致したものだったのだ。
「心地よく感じたい、美しい花に囲まれたい、オフィスをきれいに飾りたい」というような願望がエスターにあった。
物質世界の方で、まずエスターの「何かすべきことがある」という思いが、これまで全く関わり合いのなかったピンタレストを通じて、自分の好みを明確にさせた。
その後次から次へと発想が浮かび、ついにオフィスに飾りたい花がどんなスタイルかがわかり、最終的にそれを手に入れに行くという運びとなる。
この例のように引き寄せの法則とは、大きな夢や希望を実現させるためのものに限ったものでない。
また望みを叶えるのに必要な ”cooperative components”「 協力的な構成要素」は、こちらの世界の私達に気づいてもらいたがっていると、エイブラハムは言う。
望みの小さい、大きいに関係なく、日頃から自分が関心を注いでいたものを受けとるためには、「サイン」に敏感になることが大切なのだ。
流れに乗っていると、シリンダーから溢れ続ける液体のごとく、インスピレーションやアイデアというものは湧き出続けるらしい。
そのあとは夢中になってアクションを起こしていると、願いが現実のものになっていることに気づく・・・。
最後に
アデルの歌詞から話題の本や、最近起きた天変地異のことまで、すべてお見通しのエイブラハムにはその都度驚かされる。
今回はお馴染みのSNSについて言及し、「ピンタレストのことまで知っている!」と思わずクスッとした。
ミレニアム世代の人からすれば、インターネットのなかった時代など想像できないかもしれない。ネット環境があれば世界に指一本でアクセスできる今は、そういう意味でもあらゆるチャンスにあふれている。
個人的にもSNSの中で一番よく利用しているのがピンタレストで、そこはアイデアとインスピレーションの宝庫で、いつも思わぬ発見があって楽しい。
もしこの記事でピンタレストに興味をお持ちなら、もしかしたらエイブラハムの引き寄せの法則が働いている可能性大いにあり!?
「サイン」は頭で考えるものではなく、感じるもの。有用なアイデアにたくさん出会えますように…。