自分の夢を叶えたい、でもそこへたどり着くにはたくさんの障壁がありすぎて迷う・・・。
このエイブラハム動画の教えは、自分の夢の実現を前に足踏みしている人のヒントとなるかもしれない。
(注:エイブラハムによる『引き寄せの法則』がベースの内容と翻訳です)
出典元:エイブラハム・ヒックス・パブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
自分の才能に自信をもっている反面、どこか迷いがあるときは?
この動画の質問者はミュージシャンの若い男性。少し前にエイブラハムの教えに出会い、頭をガツンとやられたという。感情のナビゲーションシステムについての理解はある。
*動画の後半
質問:「自分にはいい音楽を創る才能があります。アーティストとして自分らしいやり方で、音楽をやりたいという気持ちが強いので、いろんなところからのオファーを断っています。反面、はたして自力でうまくやれるのか、という迷いもあるんです。どこに自分の願望をフォーカスしたらいいかよくわからなくて・・・。」
エイブラハムの答えを聞いてみよう。
エイブラハム:
今の君には無数のmomentum、モメンタム (自分の波動が創った勢い)が、願望の中に混在していて波動がブレている。
「自分はクリエイティブな、才能あふれるミュージシャン」という部分のモメンタムはかなり強い。一方で現実的な面を知っているせいか、これはやりたいけれどこっちはやりたくない、というネガティブなモメンタムも、同時進行で存在している。
おすすめすは、もっと気楽な場所に移ること。願ったことは必ず、成果を結ぶから大丈夫だよ。
でもその前にちょっとそこから距離をおいて、用心深さや心のブレーキを外すことが必要になってくる。君は音楽産業の多くを知りすぎていて、業界で経験したこれまでの記憶なんかが活性化したままの状態だから、波動的にもぐちゃぐちゃだ・・・。
「僕は自分の音楽スタイルをやりたい。」「誰ともコラボなんかしたくない。」「自分のやり方で音楽がしたい。」「誰かに指図されたくない」「アーティストとして音楽をやりたい、でもそれとこれはしたくない」…。
過去は過去。以前の考え方のパターンからシフトさせるのに少し時間をかけよう。とはいっても、一旦出来上がった思考の癖はなかなか抜けないよね。
だから少しづつ、時間をかけてネイティブな考えを手放し、本当に望むことを上書きしていこう。どうすればモメンタムのブレを調整するのかを教える前に、こんな例え話をしよう。
*補足:Momentumの直訳は「勢い」「運動量」です。エイブラハムの独特の用語のMomentumは、思考が波動となって物質化しようとする前の大きなエネルギーの勢いのようなものと解釈し、当ブログでは意味にインパクトを持たせることで、読む人に伝わりやすいよう「モメンタム」と、原文のカタカナ表記で引用しています。
モメンタム”Momentum”の丘で
小高い丘のてっぺんに停めた君の車がある。ここへ来るまでに車のギヤは外れてしまった。慣性と重力の法則、そして宇宙の法則を知っている君は、車のパーキングブレーキを外して、車を後ろから小突いたら一体どうなるだろうと、ちょっと試してみたくなった。
ところが君は下へ進んでいく車の勢い(波動の勢い)が強くなる前に、突然心変わりする。
そしてふもとへ降りてぶつかる寸前の車の前で、車を止めてしまった。同時に、こんなことはしたくなかったとも考える。
これが君がやってきたことだ。
宇宙の法則に背いている。勢いがつく前に最初の方の段階でやめなくちゃいけないんだよ。
補足;モメンタム(波動の勢い)は加速度的に勢いを増していくので、無理な力で急に止めるより、その勢いが弱い内にとめておく必要がある。
宇宙にあいまいな信号を送ってはいけない理由
エイブラハム:
「自分は優れたミュージシャン」と言う時、リップサービスをしていない。リップサービスとは、本当に心からそう感じてない言葉を口にすることだ。
「音楽をやるのが得意」と言う時は、(自分の才能を)世界にお披露目する方法があると信じていないことも意味する。
つまり音楽は得意なんだけれど今はそれをゲームとして遊ぶしかない、といった風に捉えていることになる。「上手になるためだけに遊びたくない。」とか「したいんだけど、やりたくないことをしてまでしたくない。」
こんな思いが、押し合いへし合いしている状態だ。
どうすればいいか言うよ。
朝起きて瞑想したあとすぐに、新しいモメンタムを少しづつ、キャッチするようにしよう。すでに創った肯定的な波動がだんだん強くなっていくうちにに、ネガティブな波動はそのうち消えてなくなる。
最初は惨めな思いをした時の波動の層が表れたりして、苦労するかもしれないけど一つづつ、ゆっくり手放していこう。
そうこうしているうちに、もう誰かにリップサービスなんかしなくてすむ場所にたどり着くようになる。
これだけは理解してほしい。 宇宙は君のいいなりだということを。
君が望む物事は全部、波動となってそのすべてに応えようとしている。
にもかかわらず、君ははっきりしない信号を宇宙に送っていたというわけだ。
だから不必要な思考は摘んでいかなくちゃならない。余計な波動を創るような考えは捨てるべきだ。もっとシンプルに「自分がどう感じるか」だけに気を配ろう。
これこそが永遠に幸せに過ごしたり、望むもの全てを自分の人生経験から受け取る秘訣。
新たな人生を始めようとして、この世界のこの身体にやってきた時からの軌跡を描きつづけるための秘訣なんだよ。
ただ、とても良い気分でいること。ただそれだけのことだ。
最後に
チャネリングを通じて『引き寄せの法則』のエッセンスを教えてくれるエイブラハム。
人それぞれに百人百様の人生があり、抱える事情はそれぞれ異なるけれど、膨大な数のワークショップでの質疑応答の中には、別の誰かにとってのヒントになることが多い。
今回のミュージシャンのような人は少なくないのではと思う。夢を実現するなど、その道で成功する人もいればそうでない人もいてその差は何かと考えた時、信念や思いの強さではないかと行き着く。エイブラハムは「ソースは必ず応える」という事を、完全にただシンプルに信頼しなさい、と教えている。
それが案外できそうで、なかなかできないのが人間の性かもしれない。
意味合いは違うけれど自分に置き換えて言えば、年をとればとるほど人生の経験値が上がり、何でもスムーズにやりこなせるようになった。けれどこれがまた、新しい何かを始めるまえの大きな障壁となるのだ。知りすぎているということが邪魔になり、一歩を踏み出す足かせとなる。
だからこのエイブラハムの教えを聞いてガツンときた。「こっちはよくて、こっちはだめ」などといろいろ考えすぎて、結果何も変わらない現状維持状態が続くはめになる。
自分が出すあいまいな信号はモメンタムが乱れて、宇宙を混乱させるだけということがよく分かった。
また宇宙(ソース)はいつも味方になろうとしていて、こちらからの要求を待っているのだという。だから本当に望みを叶えたいと思うのなら、より簡単な方法で伝える必要があるようだ。
あまり複雑に考えすぎずもっと単純になって、良い気分でいさえすれば誰にもリップサービスする必要なんてなくなるのだと。
それにしてもこのミュージシャンの男性が、その後エイブラハムの教えを実践して、望みを叶えたのかどうか気になる。そうだとしたら誰なんだろう。ピコ太郎ではなかったけれど。笑
エイブラハムの叡智の基礎が学べる本