「非科学的なことは一切信じない!」と言う人は多いけれど、エイブラハムの教えを知れば知るほど、スピリチュアル人間側からすれば、「そちらのほうが遅れている」と思うようになった。
エイブラハムの教えを日々学んでいるうちに、「死」への恐れがだんだんなくなってきた。死は終わりではないし、生きることと死ぬことは紙一重、物質世界から非物質世界へ移行するだけのこと、と今は捉えている。
例えば2011年に旅立ったジェリー・ヒックス氏は、今でも非物質界から、ちょくちょくやってきてはエイブラハムのセミナーや、エスターの執筆の手伝いをしているという。
つまりソースに同調した状態にいると、それは悟ったことと同じとも言えるのだけれど、特殊な能力を活用できるようになるらしい。 エイブラハムのセミナー動画を視聴していると、時々そんな人達の「亡き両親とは今でも交流している」などの話を聞く。
エイブラハムから学ぶまでは、「死」はつかみどころがないだけに、永遠の謎でものすごい事だと思っていた。それに特殊な能力などは一部の霊感の強い人だけのものと考えていた方だ。
あちらとこちらの世界の両方で、何らかのやりとりができるというスピリチュアル・アウェイクニングした人の特権は、他にもあることをこの本で知った。
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『A NEW BEGINING Ⅰ エイブラハムの教えビギニング』を読んでショッキングだった事
2017年刊行のエイブラハムの始まりの書を読んで、正直驚いた。
エイブラハムの引き寄せの法則本は、その多くが日本語翻訳となって出版されているのに、なぜこれが今頃になって日本でお披露目されたのだろうという疑問がわいたものの、とにかく出版されたことに感謝の気持ちでいっぱいになった。
というのはこの本の内容が、これまでのエイブラハムの教えのトーンとは少し違うところがあり、またショッキングな事が書かれているからだ。
実はエイブラハムがヒックス夫妻と交信し始めた時、最初に伝えたことは、地球の変動についてだったという。
それによればこの時代の地球は、再調整という劇的な変換期を迎えていて、生まれる前の私達はそのことを承知の上で、自ら変化と創造を体験したいと願い、地球にやってきたというのだ。
エイブラハムはこれまで、一部のスピリチュアルのような煽り系の内容は一切伝えていなかった。もちろんこの本でもエイブラハムは煽ってはいない。けれども、これから地球に起きようとしている「大変動」についてはかなり言葉を強めている。意図あっての表現らしい。
例えば地震や「水辺に近い地域は注意しなさい」等の具体的な指示など、日本に住む私達にはドキッとする内容なのだ。
このエイブラハム始まりの書がアメリカで出版されたのは1988年、再編集が2002年のこと、その後悲しいことに自国だけでなく、世界中でいくつもの未曾有の大地震を経験している。
もちろんエイブラハムが伝えたかった意図が、単なる警告だけでないことは、読めば明らかになる。
大変動が地震のことなのかはどうかはわからないけれど、もし地球に致命的な事が起こりそうな時でも、ソースと同調している人なら「信号に気づくことができる」と、エイブラハムは伝えたかったようなのだ。
自分に望むものを創りだす力があるから、変動ある不安定な時期であっても、思考をコントロールして前へ進むことができるという意味になる。今こそアウェイクニングへ向けて、精進する必要があるのかもしれない。
その手助けとなるために、続々と未来のスピリチュアル・リーダー達も誕生しているとあった。
バシャールや他のスピリチュアル系でも2016年以降、スピリチュアル・アウェイクニングする人が激増すると言ったのも、何か関連があるのかもしれない。
ネガティブ性をベースに生きている人は、もちろんそんな予言は信じないろうし、不満なだけだろう。一方、気づきと成長を望む人々にとってはまんざらでもないとエイブラハムは言う。
なぜならこれまで経験したことのないような出来事の先には、成長と喜びが待っているからだという。
アメリカでよく言われるレジリエンス(逆境や悲惨な状況、脅威、ストレスなどの重大な原因に直面したとき、うまく適応していく事)だけれど、本当の意味でのレジリエンス力が試され、乗り越えることで得られる、素晴らしい何かがあるのかもしれない。
地震大国に住み、何度も甚大な被害を経験したこの国には、さらに将来起こりうる大地震についての予測さえある。そういった意味でも、対処法や受けとめ方についてのエイブラハムの教えは、見逃すことができない。
もちろんこの件についてばかりではなく、他にも「知らなかった、そうだったのか!」とエイブラハム本を読破したものにとっても新しい教えもある。一読して損はないエイブラハムの教え満載の本なのでお薦めしたい。
気づきを得る最速の手段、瞑想
それでは、どうすれば大変動を前に「内なる導き」を聞けるようになれるのか、また最速でその力を役立てられるようにできるのか。
それについても、他のエイブラハムの引き寄せの法則本にはあまり書かれていなかった内容の記載がこの本にある。
「物質世界からの刺激を鎮めるエクササイズ」をすること、とエイブラハムは教えている。
つまり、瞑想。
通路を開き、もう一人の自分と融合すること。
この本の続編の『引き寄せの法則の本質』に少し記載されていたが、ここまではっきりと瞑想とその目的について教える一冊はなかった。
引き寄せの法則の本質 自由と幸福を求めるエイブラハムの源流 (引き寄せの法則シリーズ)
こちらは瞑想のためのCD付き引き寄せの法則本。 アファメーションで瞑想するスタイルというよりは、「抵抗」を鎮めるワークとしての瞑想スタイルになる。

- 作者:エスター・ヒックス,ジェリー・ヒックス,Esther Hicks,Jerry Hicks
- 発売日: 2011/04/29
- メディア: 単行本
エイブラハムのセミナー動画では再三、瞑想を勧めている。
ある程度アウェイクニングした人なら承知の話だけれど、やはりここに秘訣があるらしい。地球の変動と瞑想についてのエイブラハムの教えは、この本ではセットなのだと思う。
「備えあれば憂いなし」で、もし地球の大変動があるなら準備しておいた方が良いリストは、物質面と精神面の両方にあるということだ。
ちなみにエイブラハムがすすめる瞑想の意や効果は、グーグルで検索してもまず調べられないので、念の為。検索トップページに出てくるヨガやマインドフルネス系のそれとは根本的に違う。
瞑想についての良質でドンピシャな記事はネット上、まず見かけない。まだまだ神秘のヴェールの中なのか。
地球温暖化についてのエイブラハムの見解は
ところでアメリカでこの本が再編集された2002年から18年経った今、エイブラハム動画で検索すると、そのことに触れたタイトルの動画はほとんどないようだ。
現地の人々にすっかり忘れ去られたのか、その時期が遠のいたのだろうか。例えば地球温暖化への質問で地球の再調整について語ることはあるけれど、本に記されているほどの内容は動画で見受けない。
*ご参考までに地球温暖化についてのエイブラハムの見解は、「原因は人為的というわけでなく、全て地球の自己再調整の過程で起きていることなので、私達が心配することは何もない。ありのまま受けとめて、決してそれについて心配したり、他の誰かを巻き込んで騒いではいけない」としている。
エイブラハムが大変動について、今はもう語っていないのなら、それはそれで意味があることなのかもしれない。
劇的な変化はないにしろ、コロナのような予測不可能な大変動があるなど、不確実な出来事が突然勃発することもある時代だ。
空から恐怖の大王が降りてきて世界が終わらなくても、この先何が起こるか誰にもわからない。
自分や愛する家族を守るためにも、ますます「気づき」が重要になってくると、このエイブラハムの始まりの書を読んで実感した。
本気でスピリチュアル・アウェイクニングを目指す人にとっては価値ある一冊だと思う。