*当記事は「引き寄せのの法則」のエイブラハムの教えがベースのスピリチュアルに理解がある人向けの内容です。
セミナーでのエイブラハムはフォロワーに、それほど深刻にならず死への恐れを克服すべきだと教えていて、誰かが死ぬことを「死ぬ」と言わずに「移行した」としなさいと言っている。
死生観が変わる「エイブラハムに聞いた愛別離苦の乗り越え方」
全ての命には限りがあるもの。この世に生を受けた者はいつか必ず死を迎える。
エイブラハムの教えをいくら理解したフォロワーでも「言うは易く行うは難し」で、いざ自分が最愛の人の死に直面すると話は別らしい。
別離の苦しみを乗り越える方法を、エイブラハムに訊ねるセミナー動画は驚くほど沢山あるようだ。
この避けたくても避けられない宿命のような試練を克服するヒントが、以下の3つの動画から見つかるかもしれない。
すべての出典元:エイブラハム・ヒックス・パブリケーションズAbraham-Hicks Publications - Law of Attraction Official Site
*内容を分かりやすく伝えるため、一部意訳しています
①三人の子を残して、突然妻に先立たれた
出典:ABRAHAM HICKS Wife Died - YouTube Wife Died
質問者は妻に突然先立たれて2年目の男性。お互い愛し合う幸せいっぱいの家族だった。未だに哀しみが癒えないと言う。
エイブラハム「一番下の子にとっては可愛そうだったね。なぜこんなことになったのかと怒るのは自然なことだ。怒ることで苦しみも薄れていき、正しい場所へ導かれるためのプロセスとなる。」
「このようなコントラストでの経験はヴォルテックスに働きかけるので、試練を乗り越えた後は失った以上の恩恵を得られると約束する。」
「あなたの奥さんはこちらから、ものすごいパワーであなたたちを応援しているのだよ。」
「あなたたちには思いもつかないだろうがより偉大な視点からすれば、奥さんのような早すぎる旅立ちは残された者にとって見えない世界へ目を向ける良いきっかけとなる。」
「彼女との関係を継続できるだけでなく、本当の自分との関係性を見つけることができるようになるということだ。子供たちにとっても、本当の自分について早い時期に気づくことは利点なのだ。」
「5歳だった末っ子は亡くなったお母さんと話すなど、深いレベルでアクセスできていた。純粋無垢で幼い彼女には、あちらとこちらの境界がない。哀しみにくれるあなたには練習が必要だが、いずれできるようになる。」
男性:「それでも僕はあれほど慈悲深くて、誰にでも優しい妻を奪われたことに腹立ちを感じて仕方がないのです。」
エイブラハム:「あなたのその素晴らしい女性はそこでも純粋エネルギーの存在だったのだよ。そして今度もまた違う純粋エネルギーの次元に移っただけだ。彼女は今こちらの世界の完全無欠の素晴らしさを、あなたたち家族にも理解してほしがっている。」
「あなたの一番の心配事は子どもたちのことのようだが、奥さんも見守っていることだし、子供たちは子供たちでうまくやるはずだ。さて何を言っても、喪失感でいっぱいのあなたには届かないようだから、彼女の言葉を直接伝えることにしよう。」
(ここで亡くなった奥さんのチャネリングが始まる)
奥さん:「心配しないで。」
男性:「本当にそこに来てるんでしょうね?」聴衆笑
奥さん:「「過去のことで何の重荷も抱えこまないでね。物事は前に向かって進んでいくだけだもの。思い出ばかりに浸らないで。そこは過去を振り返るところではなくて、喜び勇みながら前へ進んでいく場所なのよ。」
「あなたたちにたくさんの幸せが次々とやってくるのを、ここからもずっと見ているわ。」
実はこのあと「ここに来れて良かった・・・」という感極まったような声のトーンに奥さんを感じたのか、胸の支えがとれた様子の男性の引き際が印象深かった。エイブラハムを介して、やっと彼の中のわだかまりが消えたのだと思う。
宇宙の法則を理解し、ソースと同調することができれば、この世を旅立った愛する人とも交流できるとエイブラハムは教える。どういうことなのか。
②ジェリーが亡くなった時のエスターの場合
出典:Abraham Hicks - How Did Jerry Die - YouTube
ご存知のように引き寄せの法則セミナー主宰者のジェリー・ヒックス氏は2011年に逝去した。驚いたことに、エスターと出会ってこの仕事を一緒にしていなかったら、ジェリーの寿命はもう少し短かったとこの動画でエイブラハムは明かしている。
できるだけジェリーと長く共に過ごしたいというエスターの望みが、ジェリーの死期を引き延ばすことになり、結果として多少の「抵抗」が生じたらしい。本当はジェリーとソースの取り決めに、エスターが関与すべきでなかったとエイブラハムは指摘していた。
しばらくセミナーには同行せず、自宅のモニターからエスターを応援していたジェリーだったが、それはもし自分がツアーの最中に突然倒れたりすれば、エスターは二度とステージに立つことができないかもしれないという配慮からだった。
エイブラハムはジェリーの最期は苦しみのない安らかなものだったと伝えている。
当時のエスターも、最愛の人との今生の別れをなかなか受け入れらず激しく動揺し、それに「何で逝ったのよ!」とものすごく怒ったりしたそうだ。
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亡き人が「いない」ことでなく、「どこにいるか」に視点を変える
そう時間が立たないうちにエスターはエイブラハムの教えの意味を、徐々に理解し始めることになる。
ジェリーが「ここにいないこと」ではなく、「今どこにいるか」とう視点から彼を探し始めると、だんだん彼女のそばにジェリーの存在を感じ始めるようになったのだ。
それはここでずっと二人一緒だった時よりも、はるかに深遠で満足いくものだった。
例えばエスターが書きものをしている時、ジェリーの脚に痙攣があったのと同じように、自分の脚もピクピク動く。自宅のプールを管理していたのはジェリーで、彼女は何も知らなかったのに要領がすぐにわかった。
歩いたり、食べ物を味わったりするなど、ありとあらゆる動作の中でジェリーを感じるようになったのだ。ものの感じ方、思考などの全てにジェリーと共にいる自分に気づいた。
ジェリーの生前二人は本当に仲良し夫婦で、くっつき虫のようにどこへ行くにも二人一緒、お互いが一心同体だと信じて疑わなかった。それなのにエスターはジェリーの死後、悟ることになる。
本当の意味で愛する人のすべてを味わうことなど、何もできていなかったのだと。
エスターはやっと完璧に受け入れた。ソウルメイトと真に一体化することの素晴らしさを。真の連帯感を、絆の深さを。
ジェリーは「大丈夫だよ。すべて大丈夫なんだよ。」と伝えたと言う。
エスターにはもう過去を振り向く必要がない。ソースに同調し、明るく前向きに生きているエスターには彼の囁きをきくことができるし、存在を感じることもできるからだ。
ジェリー「(おばけみたいに)つきまとってあげようか~?」エスター「わからないわ!」こんな風なジョークさえ交わす二人らしい。
今もエスターのセミナーにはジェリーが付き添っていて、時々は彼女の思考となる時があったり、夢にもリアルな姿で会いに来るという。ジェリーしか知り得ない彼女の好みの物が、誰かを介してプレゼントされることもある。
ところで私たちが受け取る思考の中には、あちらの世界の誰かが送ってくるインスピレーションも含まれていることが多いと、エイブラハムは語っている。近しい人ならなおさらのようだ。
③別れを嘆き悲しむのはソースからの警告
出典:Getting Through The Grieving Process - Abraham Hicks - YouTube Getting through the grieving process
質問者「7カ月前に亡くなった夫の死を乗り越えこえるには?」
エイブラハム「旅立った人との離別に苦しむのは、内なる自分と意見の相違があるということだ。それをソースからの警告として捉え、できるだけ早く同調にするように努めなさい。」
「エスターとジェリーのように、あなたたち二人の関係は今も展開している。純粋意識となった彼は、どんな時もあなたのそばにいるのだ。」
「彼の方は生きていた頃よりずっとあなたを深く愛し、理解しているよ。」
「あなたの方で彼を感じたいなら、もっと敏感になりなさい。この感覚はとても微妙で繊細なものだから。」
辛い気持ちはよくわかるけれどネガティブな感情を持ち続けるのは、ソースから切り離されている状態を意味するので、そのままではせっかくのチャンスをものにできない。哀しみを乗り越え、再び前向きで明るい気分でいるようにすれば、「受け手」になれるとエイブラハムは語っている。
最後に「エイブラハムの諸行無常」
人が死を恐れるのは自分はともかく、愛する人との別れが怖いからではないか。もちろんエイブラハムの教えは「死んだら終わり」という一般的な考えから、とてつもないほどかけ離れているけれど、教えを信じる人にとっては一筋の救い以上のものになると思う。
スピリットが永遠に生き続けることは他の多くのスピリチュアルと一致している。けれど自分自身の死生観はエイブラハムの教えのおかげで根本から変わった気がする。
セミナーの男性にかけた言葉の「哀しみが癒えない内でも人生は瞬く間に常に変りゆく。あなたのコントラストに様々な出来事が現れては消えるうちに、だんだん忘れてゆくだろう。」にエイブラハム流の諸行無常を感じた。
執着を捨てることで、人ははじめて別離の苦しみを乗り越えられるのかもしれない。それに加えてアウェイクニングがさらなる別天地を開くというなら希望も持てる。自分が書くエンディング・ノートの内容は、ぜひともエイブラハム流でいきたい。