小学生で少女漫画にはまった夢見る夢子ちゃんは、中学時代に洋楽のファンになり洋画をよく観ていて、そのかたわら、小説やエッセイなど色々なジャンルの本を読むのが好きでした。
そしてなぜか、家に「マーフィーの成功法則本」が数冊あり(父のものでしたが)、手招きされるかのように、当時の自分にとっては、ジャンル不明のその本にす~っと引き寄せられました。
斎藤一人さんも、あるとき偶然にマーフィの成功法則本と出会い、今の人となりの原点になっている、と聞いたことがあります。そして大島淳一氏の訳しか駄目だとも。
この一冊が私とスピリチュアルとの出会いだっと言っても過言ではありません。
今ではマーフィー先生の潜在意識本など、古典のようですが、見えない世界のこと、死んだら人はどこへ行くのかという掴みどころのない疑問を感じていた少女にとって、「この世には、未知なるワールドがある」と、遠巻きに示唆してくれたこのシリーズは強烈なインパクトがあったのです。
潜在意識のマーフィーからエイブラハムの『引き寄せの法則』にたどり着くまで影響を受けた本
眠りながら成功する―自己暗示と潜在意識の活用 (1968年)
- 作者: ジョセフ・マーフィー,大島淳一
- 出版社/メーカー: 産業能率短期大学出版部
- 発売日: 1968
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顕在意識と潜在意識の2つがある。
半分眠った状態の時が一番自己暗示に入りやすい。
正しく生きよ、誰もが成功するように生まれてきた。
人は自分が考えるような人になる。
自分で撒いた種を育てて刈り取れ。
潜在意識に願いを託すだけで思い通りの人生が実現する。
「眠りながら成功する」?
今から思えば妙ちくりんなタイトルの本の教え通りのアファーメーションを、寝入りばなに刷り込みしていくだけで、物事や願い事が次々に叶っていったのを覚えています。
うれしかったこと、よかったことをウトウトとした潜在意識の状態のときに反芻すると、またそんなことが引き寄せられるように繰り返すのだと実感しました。
私はこの本のおかげで、等身大以上の人生経験をするという恩恵を受けてきました。知らずに過ごしていたら今の自分はなかったと思うくらいです。
ジョセフ・マーフィー先生の教えを先入観や疑いなく、素直に受け取ることができる純粋だった若い時代、このテクニックで願ったことがよく叶ったのです。
今で言う、引き寄せの法則のはしりだったと思います。当時は国内で、この手の書物が少なかったのでは?父とはそんな話をしたこともないし、まわりでこの種の本を読む友だちなどいるわけありません。
高校生の頃は受験に役立つかもしれないと、「シュルツ博士の自立訓練鍛錬法」とかいうカセット教材をどこかで取り寄せて、体の緊張を解きリラクックスする方法なども実践していました。何をどう考えていたのか、当時のこのあたりのことは、あまりよく思い出せません。
ところが年をとるにつれて、マーフィ本の潜在意識の仕組みの根拠や意味が、よく理解できなくなっていきました。
様々な人生経験に直面すればするほど、物事はそんなにうまくいかないものだと実感すればするほど、なんか違うじゃないかという風にです。
人間的に大人へと成長していくなかで、社会の現実を知れば知るほど、少しづつ様々な世の中の不条理さや猜疑心やを持つようになっていきました。
「生存」に捉われすぎるあまり、自分の本質をいうものを見失うようになるのですが、後にそのようにプログラミングされているからだと知るようになりました。
最初から仕組みがわかっていたり、達観していたら、人としての喜怒哀楽を感情で魂レベルで体験できないからです。
マーフィー理論を自分なりに解釈できたのはそれから、ゆうに30年後くらいに、ヒックス夫妻の一連の引き寄せ本を読んでからです。
根本的なところを理解できていなかったので当然です。
マーフィ本やほかのスピリチュアル本では、宇宙の真理については、簡単にわかるようには、詳しく解説されていませんでした。
やっと謎が解けることになった、納得できるキーワードが、自分にストンと落ちる説明で書かれていた本に出会うまでは、長い長い道のりでした。
そこにいたるまで、もちろん様々な人生経験の紆余曲折を経てきました。辛い時はスピリチュアルなんて意味をなさないと、あえて対抗したこともありました。
今では、わかるような気がします。なぜ、人生経験で様々な局面に出会うことになっていたのかを。あえてキーワードを知られないように自分自身で設定していたのだと思います。
いわゆる一般的なブログを書いたりもしていますが、自分の骨身と血肉になっているのは、こういったスピ本です。
これまでに、興味本位と半信半疑で読んだものの、少なからず影響を受けた本たちをピックアップして記そうと思います。
これも古いです。今誰もケイシーのことは言わない気がします。
この人の宝石療法(絶版)リーディング本で、自分にはプラチナ(白金)がいいと直感的に感じて、プラチナのネックレスを手にいれ、24時間肌身離さず20年越しで身につけています。
- 作者: ルドルフシュタイナー,Rudolf Steiner,高橋巌
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/07
- メディア: 文庫
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シュタイナー教育に憧れてこんな本も読みました。スピリチュアルではなく真面目な学問です。
サイババブームだった頃、良くも悪くも影響を受けた一冊で、今ではその内容に懐疑的な思いでいっぱいです。科学者が書いた本ということに踊らされ、はるばるインドまで余計な予言を聞きにいくことになったきっかけの本でしたが、アカシックレコードのような葉っぱに運命が書いてあるとか、ないとか。
「一体何だったの、噓だったの?」と不快さが残る本です。
- 作者: マハリシ・マヘーシュヨーギー,Maharishi Mahesh Yogi,マハリシ総合教育研究所
- 出版社/メーカー: マハリシ出版
- 発売日: 2011/07
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インドの神秘性に興味を持って、 大阪の瞑想センターにマハリシの瞑想テクニックを学びに行きました。ビートルズのメンバーが師事したというマハリシ博士の科学的な瞑想法を日本人講師から伝授。
インド好きの職場の先輩と、半分「シャレとノリ」で参加。マントラというゴンドラに乗る感じの瞑想は、当時は真面目にやっていましたが、その後忘れ去ってしまいました。当時はまだスピリチュアリティへの理解度が低く、本当の意味で習得せずに終わりました。
神の詩―バガヴァッド・ギーター (TAO LAB BOOKS)
- 作者: 田中嫺玉
- 出版社/メーカー: TAO LAB BOOKS
- 発売日: 2008/09/15
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『バガヴァッド・ギーター』―神に人の苦悩は理解できるのか? (書物誕生―あたらしい古典入門)
- 作者: 赤松明彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/12/18
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インドかぶれしながら、この系やアーユルベーダなどを読み、スピリチュアルサーフィンをよくしていました。
ちなみにインドには二度と行きたくありません。未だに一人旅したことが何かのまやかしだったように思えるほど、強烈な異次元でした。
とは言っても神秘性に溢れる不思議な国です。この本のようなことは「さもありなん…。」
この本が私にとって、マーフィー本の次に、大きな影響を与えた一冊でした。運命的な出会いともいえるほどの内容で、これによってこれまで抱いてきた生命と神性への疑問が、だんだんわかったような気にさせてくれた本です。
ラムサはチャネリングによって語られる架空のソースとしての存在ですが、書かれている内容すべて、腑に落ちるものです。宇宙の創生と真理、生きる意味、転生についてをブッダ(釈迦)の一生で語るくだりは感動します。
私もいつの日か、ラムサのように自由な風となって、覚醒のレベルまで到達するようになりたい、それにはあとどれくらいの転生を繰り返す必要があるのだろう、などと夢見るようになりました。
当時肌身離さず持ち歩き、インド旅行にも携帯してガンジス川岸で読んだものです。
どのように一つの想念が脳で電気信号として受け取られ、第7チャクラを通じ松果体がホルモン量を増幅、全身の細胞にいきわたる感情として記録され~...等、かなり具体的な願望具現化のプロセスとシークレット、死後に行く7つの次元のことが詳しく教えられていて、翻訳も秀逸、スピリチュアル本の最高峰。
ただしラムサ・ブックでお勧めできるのは上記のみ。
千の顔をもつ英雄〔新訳版〕上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/12/18
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千の顔をもつ英雄〔新訳版〕下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジョーゼフ・キャンベル,倉田真木,斎藤静代,関根光宏
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/12/18
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世界各地の神話をひもとく、 スピリチュアルではないキャンベル博士の説いた、素晴らしい説にロマンを感じ、傾倒しました。この時代に生き、博士の講義を受けてみたかったです。
後に引き寄せの法則のエスターの口から、「エイブラハムの教えはキャンベル博士の「至福を追求しなさい」という一言に尽きる」と言っていたことに、感慨深さを感じました。
オーソドックスなスピリチュアルも読みたくなって、手をつけましたが、申し訳ないくらい内容を覚えていません。
- 作者: ニール・ドナルドウォルシュ,Neale Donald Walsch,吉田利子
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 1997/09
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生きる意味をソースの視点で語った深遠なスピリチュアル本です。ラムサにしてもエイブラハムにしても、チャネリング系の教えが自分には理路整然としていて好みです。
のちに私は、この本の著者が「ほかは何も読まなくてよい」と絶賛した、ヒックス夫妻の「引き寄せシリーズ」に出会うことになります。
たった4つの言葉で幸せになれる!心が楽になるホ・オポノポノの教え
- 作者: イハレアカラ・ヒューレン,丸山あかね
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2016/05/27
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ヒューレン博士の説いていることは、崇高で素晴らしいのですが、この本の内容を簡単に理解して実践できる人は稀だと思います。平易すぎて曖昧、なのに難解なスピリチュアル本です。
ブルー・ソーラー・ウォーターだけは直感的に心身に良さそうと感じたので、長年毎朝実践しています。
『引き寄せの法則』のヒックス夫妻が登場しているのですが、映画化の際はカットされたとか。
上の本と同じく、これだけ読んで願望実現する人がいるのかどうかと疑問です。スピリチュアル系としては一般によく売れた本です。
多くの人が安易にこの本を読んで、ポジティブ・シンキングの本当の意味を理解できずに、かえってスピリチュアル懐疑派になったのではと感じます。ポジティブ・シンキングの落とし穴は怖いからです。
好き嫌いが別れると思いますが一読する価値は大。バシャールが説く断片的な内容を日本語で上手に解説してくれている面も多いです。
- 作者: ロバート・シャインフェルド,本田健
- 出版社/メーカー: ヴォイス
- 発売日: 2011/10/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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スピリチュアルをビジネス視点で説いた本で、新鮮味がありました。
ただ極めて現実志向の著者に対しての評価は別れるところ。
著者のその後がどうなのか少し興味がわくものの、これも人間の思考で書かれた本なのでそれなりです。だからこそ面白いのかも。
はっきり言ってバシャールの言っていることは難解で、意味がわからないことも多いです。でもバシャールは愛嬌があるから好きです。
バシャールシリーズはどの本も、似たような内容のような気がしないでもありません。
本国でのセッションの動画の方が、いろんな視点でのバシャールを解釈しやすいような気がします。究極的にバシャールの説くことは正しいし、生命の真実を語っていると信じています。現在動画はダリル氏または、日本に版権を有するする人に規制されたのか、投稿動画数は少なくなったようです。
これ以外にも無数の自己啓発本を含め、たくさんのスピリチュアル本を読んできましたが、多くは取り上げるまでもなく、良書ではないモノばかりだったと思います。
このように数々の本を読んでも、スピリチュアリティへの理解度は一進一退でした。わかっているのに、実際その状況に対面すると今まで通りの自分に葛藤する・・の繰り返し。
苦しみに溢れた現実を生きる中、自分のような下々の迷える子羊にとって、具体的で分かりやすく「幸せに生きる方法」を教えてくれたのが、エイブラハムの『引き寄せの法則』シリーズでした。
ラムサの次に大きな影響を受け、色々な意味での疑問をほとんどすべて解き明かしてくれた、ヒックス夫妻の引き寄せ本で私のスピリチュアル探求は、長年ストップしていたほどです。
「すべての出来事は自分が引き寄せている」この法則を理解したら、今自分がやるべきことが理解できます。シンプルでとてつもなく深遠で素晴らしい教えです。
何冊にもわたるエイブラハムの引き寄せ法則シリーズはほとんど読破、繰り返し拝読しては、噛み砕きながら実践してきました。
波乱万丈ありましたが、なんとかそのおかげで少しづつ自分を取り巻く環境や、人生状況が好転するなど、このエイブラハムの叡知にずいぶん助けられたものです。
2020年のコロナ自粛で自分を見つめ直す機会ができて以来、動画を視聴するようになりました。たくさんあるエイブラハム動画を毎日視聴中。エイブラハムの教えのエッセンスを学んでいます。
エイブラハムの引き寄せ法則シリーズについてこちら。
エックハルト・トール「ニュー・アース」外側から内側へ
同じく2020年に、自分の中に電気ショックが走ったように、そして完璧なまでにストンと腑に落ち、一気に「気づき」を進めてくれた教えとの出逢いがありました。
消化できなかった自分の中の最後の課題が、エックハルト・トール氏の「エゴの解体」と、「ペインボディ」の解釈で見事に片付きました。その後視界が明るく、サーっと開けた感じがしています。
2008年出版のこの本は、エックハルト・トールというスピリチュアル・リーダーによる目覚めの書です。本場のアメリカでベストセラーとなり、世界中で翻訳されてから580万部を突破、普遍のスピリチュアル名作といっても過言ではありません。自分の中の気づきが、「外側」でなく「内側」にシフトしました。
『 ニュー・アース』の実践版のような、平易な文章による問答形式でトールの教えが学べます。タイトルがそうであるように、トールの原文を割愛したり、意訳した部分もあるらしいのが少し残念。
この頃から読書スタイルを電子版に変えました。
デビッド・ホーキンス博士の著作です。こんなところに覚者がおられたとは驚きでした。人間の意識レベルを数値化した画期的な内容で、キネシオロジーテストという真偽判定方法など、言葉の領域を超えた神秘的真実について書かれた深遠な内容です。
後者はスピリチュアル探究者用です。この2冊についての感想は別記事に書いています。